①紅の月~吉兆は仇桜な君たちと
彩理
プロット
カクヨムプロットコンテスト応募作
①現代ファンタジー《悪のカリスマ主人公》
<設定世界>
ある日、空が裂け異世界から魔物があふれ出てきた。
魔物は数が多かったが、知能の低いものが混乱の中むやみに自衛隊と衝突し自滅してくれたので、人類が優位に立つことができた。
取り逃したモノの中には、高度な魔力を持つ魔族、異世界人、人外など色々いたが、知能が高いものはひっそりと人間界に紛れ込んだ。
*隙間(亀裂)
時間、場所、希望もランダムと思われていたが、地震直後が多く世界的にも亀裂は地震国に多い。
*捕縛師
隙間から落ちてくる魔獣や異世界人を捕まえる人間。
警察の特殊部隊や国の研究機関とは基本別組織。
主人公が在籍する捕縛チームは、自分自身が異世界人と大きく関わっている、または人間を装っている人外なので、公の機関とは一線を置いている。
捕縛した人外は、意思疎通できるものは収容所で教育する。人間に害をなさず有益な存在なら収容所を出ることは可能だが、ハードルは高い。
悪人なら、捕縛し消滅。
今のところ異世界へ送り返すすべはない。
*魔物
隙間から落ちてきても、地球には魔素がないので放っておいても数時間から数日しか生きられない。ただしその間、瘴気を撒き散らしたり、建物を破壊したり人を殺ろす。
やがて魔物同士、体内の魔素を奪い合うことで、寿命が伸びることを学習。
魔素を奪う事で、能力も付加する。
研究の結果。身体の中の魔素を回収する「コレクト」を開発、磁場で体内の魔力の流れを阻害したりスタンガンのような電流を流すのも有効。ただし、スタンガンだと魔素が大気中に拡散してしまう。
*魔法を使う異世界人
自分の身体に残っている魔素で魔法を使うことができる。
地球でも自分の属性から微量だけれど魔素に似た力を吸収できる。
なんとかその魔素の力を増強しようと研究している。
パワースポットに魔素が存在することがわかってきている。そのため、そこにわなを仕掛けられていることがある。
*戻り人
もともと地球人で、 異世界から帰ってきた人。転生者を含む。
*勇者の剣
「英雄」勇者
「黄桜」勇者オスロが持つ。
「朱雀」他数本ある。
勇者の剣を折ることができるのは同じ勇者の剣のみ。
*竜族
竜が凶器に
<人物設定>
*
一人称基本「俺」。
異世界人で竜族。14歳で亀裂に巻き込まれ、家族と一緒に地球に落ちてくる。
竜族なので、
現在、人間であると正体を偽り捕縛師のチーム長を務める。大学一年18歳。
地球に落ちてきたとき、家族と一緒に警察に捕まり、国の研究機関で実験の末、両親を殺されており2歳下の妹は行方不明、人間を信用していない。現在は養父母と研究所勤めの義姉がいる。
チームメンバー以外には表面上は愛想がよく、誰にでも優しくて、誰にでも好かれて、誰にでも親切。
大学では、軽くてさわやかを演出するために、
武器を持つと冷血非道男。無愛想なのに何か企んでいる時は饒舌で愛想が良く警戒されている。
ストレスが溜まると無心で料理するか、
「俺は信じたルールに従うから」
「麗君、素直なのは美徳だけど、もう少し頭使って本質をみようか」
狂った竜を殺す竜族であり、地球に来た邪神竜の血を浴びて、一瞬正気に戻った竜に黒竜の力をもらい受ける。
黒竜の力の一つに、見ただけで魔法陣を覚えることができ、それを使うことができる。数十秒時間を止めることができる。
「あー残念。元勇者だっていうから期待したのに、助けたいなんて口で言う奴ほど信用できないね」
「あれ、麗くんって裏切り者? 人の弱みにつけ込むの大好きなんだ。今日から君、俺の
竜の力と共に、心臓を手に入れ体内に膨大な魔素をため込んでいる。
竜の力で魔法を使うことができるが、魔法を使うとその間、意識を邪神に乗っ取られてしまう。
「俺の眼が金色の時は何も考えずに逃げろ、お前なんか食ったら腹下しそうだからな」
「悪いが邪神の時は破壊は存在意義そのものだ」
同族である竜をも殺してしまうことがあるので、邪神に変わった竜には同族の竜や竜族の居所が分からなくなる
捕縛師をして地球人の味方をよそっているが、裏でパワースポットの罠を破壊したり、魔力の足りない異世界人に魔物の持つ魔素を横流ししている。
麗と合うことで人間にも興味を持つ。
*ユーア
神道明の妹。 16歳。 竜族。今は行方不明。
なぜか「黄桜」をもって逃げいている。
甘やかされていたので、多少我儘だが甘え上手で「しかたないな」と何でも許されて育った。正当な正義感を振りかざすところがあり、同性からはちょっと嫌われるタイプであまり友達がいない。友達なんていらない、「お兄ちゃんさえわかってくれたらいいから」と言いながら、きれいごとじゃない本気で正義を信じているとわかってもらえる友達が欲しいと思っている。
*
一人称「僕」。
捕縛師。元勇者。主人公。
人外の
日本の法律では人間以外は守られないため、残虐に殺されたり、非道な実験動物として扱われるのが許せない。
密かに、捕縛せずに逃してやっている。(
現在16歳。
整った顔をしている。
正義感が強く真面目。自己犠牲の人。素直な性格。思ったことをすぐに口に出してしまう。
異世界に勇者として12歳のとき召喚された過去がある。
チートを極めて、16歳で魔王討伐に失敗して大ケガをする。ケガの治療のため初恋の聖女に地球に送り返される。戻ったときは召喚された数日後の12歳に戻っていた。
地球では勇者だったという事を隠している。
実は育ちはいい。
異世界に行っている4年間(地球では数日)、家出したと思われている。育ちの良い家族からは腫物扱いされる。
現在はアイドル(
もう一度聖女に会いに異世界に戻りたいと思っている。
加護が「再生」と「祈り」。この剣は行方不明。
勇者になりたくなかったのに引き受けてしまったことも、それにもかかわらず魔王に負けたこと、
「勇者なんて剣の相手くらいしか役に立たないのに、剣を握れないんじゃ、もうおしまいだ。さっさと連れて帰れ」
「なんで、
「お前を殺す理由がないからな?」
理由ならあるだろ。お前を殺しに来てるんだから。
それとも、僕みたいな半端物の勇者は最初から虫けらにしか見えてないのか?
「今のお前を殺しても、面白くない」
面白くない。
やっぱり、僕はくだらない人間なんだ。
そう思うと、胸に熱いものがこみ上げてきた。
「ああ、まったくもう情けないつだな、俺は泣いてすがる人間が一番嫌いだ。泣くほど悔しかったなら、また相手してやるからもう一度修行して、出直してこい」
ひどい……なんで勇者なのに魔王に同情されないとならないんだ。
「ああ、ついでに無駄な努力をしないように教えてやるが、お前、剣の激しい気質に引きずられすぎ。剣と融合し切れていなかったのが敗因だから、もっと精神を鍛えろ」
「ほっといてくれ。同情なんていらない。さっさと殺せよ」
泣きながら魔王に叫ぶ僕は、なんとも惨めだった。
*ショーン セシル 年齢不詳
吸血族。わずかな血に宿った魔力で生きていける。使い魔のこうもりを連れている。
捕縛師につかまり、協力することになる。
血が足りなくなると干からびてやせ細るが、補給すると目がくらむ美貌の持ち主。
「麗君、ここは大阪なんだから例えるなら東京ドームじゃない方がいいんじゃないの?」
「黙って」
変なちゃちゃを入れる吸血鬼をしかりつけて、僕は新道明に詰め寄った。
今は同僚なんだから、意見するくらいは許されるはず。
「他の捕縛チームねぇ。彼ら生身だからすぐ死ぬよ。面倒じゃないか?」
なっ、なんてこと言うんだこいつ。面倒とかありえない。
「それは面倒だね。この3人でいいんじゃない?」
吸血鬼までが同調する。
*カルミア
シア王国の聖女 16歳。
治癒と魅了の力を持つ。
16歳まで教会で聖女として務めを果たしていたが、勇者と共に魔王討伐に向かう。教会の外に出るのはこれが初めて、麗のことを弟のように思っており、いつか元の世界に返してあげたいと思っていた。
勇者の剣「英雄」を持っている。
勇者の剣は持ち主が死ぬと、次の持ち主が現れるまで石剣にかわって人前から姿を消してしまうが、麗を地球に送り返した後もその姿を保ったままだった。
迷った末に、自分で保管することにする。
亀裂に巻き込まれ地球に落ちてきた時、剣と一緒湖の底に沈みそこで眠りにつく。
落ちてきた魔物に坂本翔が殺されそうになっているところをに遭遇、助けるために治癒の力を注ぐが、逆に魔力の一部を吸収されてしまう。
*坂本
一人称「俺」アイドルのときは「僕」。
古くからある酒蔵の坊ちゃん。裏表あり。
アイドルは趣味。坂本家を継ぎたくないのでのらりくらり稼業の手伝いを拒否している。
王子様の衣装が好き。
「どうこのフリフリの衣装。これが似合うのは、僕とベルバラのオスカル様くらいだよね」
ピンクがかった金髪がいっそうチャラい。
天然系の人垂らし。猫系。自分を嫌いな人間はいないと思っている。甘え上手。子供の頃にいたずらされそうになったことがあり、強くて大柄な男の人が苦手。
幼少期は母と二人暮らしで貧乏だった。
母がなくなり坂本家に引き取られる。
公園で散歩中、麗に聖女の力を受け継いでいるのがバレてしまう。治癒と魅了の力を持っている。ただし、魅了の力は人間には効かない。異世界人にのみ魅了を使える。聖女の力を持っているのかは覚えていない。
*
グレイズ
元魔王。破天荒なのに、小さなことが気になる。
楽しいこと人情が大好きで、退屈が死ぬほど嫌い。好奇心旺盛でスマホ、パソコンを使いこなす。
残虐行為は好きではないのに、魔王というだけで勇者が殺しに来るのを不満に思っていた。
女の子が好きだし、自分が女装するのも好き。
筋の通った鼻筋に、長いまつ毛、赤く引かれたルージュがよく似合う。
編み上げたいつが好き。
一人称通常は「俺」、女装時アンナ。一人称は「私」
「あー、俺って死ぬほど退屈が嫌いなんだよね。この世界は刺激であふれてる!」
「元の世界? そんなの帰らなくていいに決まってるだろ」
「あらやだ、明くんて性格悪いの隠すの上手」
「いいわよ。捕縛を手伝ってあげても、そのかわり、ちょっと横流ししくれる?」
「だって、こんなのあっちの世界になかったもの。編み上げで落ちない男はいないわぁ」
綺麗でかわいいモノ、強いものも好き。
地球では正体を隠すためなのに、背の高い赤い髪の女装をしている。ハスキーボイス。地球のお酒を気に入っている。元は漆黒の髪。ガッチリ系の身体は女装時はスリムに。
「おもしろそう」が口癖で、その言葉通り面白いが正義。
家電にもはまっているが、本を読むのも面白いらしい。
実は亀裂の元凶。
一人目の勇者を返り討ちにするも、次いでやって来た勇者オスロの剣「黄桜」に力の半分を封印される。というか、自分で自分の力を封印してみた。
黄桜が、あまりに綺麗でこの剣に切られたら、黄桜に気に入ってもらえるかもと思って本当に切られた、ちょっと危ない性格。
自分では黄桜に恋をしていると公言している。
勇者オスロを追いかけるために、無理やり世界に亀裂を作った。
亀裂から魔素を補給していたが、時空に亀裂を維持し続けるのには魔力が足りなく地球の力(地震が起きる時の力)を利用し、亀裂を作っている。
今ではあちこちのマグマだまりに魔法陣を置き、地震が起きるたびにそれが発動して亀裂が生じるようにした。
勇者オスロを追っていたのは、力を取り戻す目的もあったが、手合わせが楽しかったからと、異世界はもう知り尽くして飽きたから、新しい世界に来たかった。
それなのに、勇者も剣もこの世界で行方不明。
聖女の魔法を使う翔がに興味がわき、何かと付きまとう。その時に、麗と再会する。
麗が初めにズタボロにした勇者だと気づくが、正体はあかさない。
翔「え、黄桜って勇者の剣だよね」
グレイズ「それが何か問題があるのかしら? 」
翔「いや、まったく問題ないけど、もしかしてその剣、かわいい女の子に変身したりする?」
グレイズ「そんなわけないでしょ。恋する気持ちに姿かたちなんて関係ないのよ」
翔「じゃあ、どこに恋したの?」
グレイス「色気といい、感触といい私の好みドンピシャ可愛いの」
翔「感触って?」
グレイズ「そりゃ、心臓を一突きにされた時の身も溶けそうな冷たさよ」
翔「すごい、魔王ってやっぱりただの変態だったんだね」
一人目の勇者が持っていた、勇者の剣「英雄」なら、同じ勇者の剣である「黄桜」のありかがわかるのではないかと、ひそかに探している。
魔王の得意とする魔法。
闇の力。
魔力が少なくても、負の感情を操ることができる。悪意ではない。
奔放な気持ち、自由、開放といったもの。負の感情を増加することも浄化することができる。
精神的支配を得意としている。
縛られるのが嫌い。
法律は守るものではないと思っている。
*村上
この中で一番危険人物。破壊が、殺しが悪いと思えない。、倫理観がない。サイコパスではないけれどどこか欠けている。妹(村上さなえ)以外興味がない。
かろうじて、双子の妹のまねをして普通の人間を装っている。妹がこの世から消えるのを恐れている。
妹のために、翔をストーカーしていた時に魔物に襲われ、この世界に来たばかりの龍之介(オスロ)に助けてもらう。
オスロが魔王との戦いで何とか勝つことができたものの魂を魔王の毒で侵されてしまっていた。弱っていたこともあり、咄嗟に魂の回復のためにこの世界に来て友紀の身体の中で魂が回復するのを待っている。
友紀に善の気持ちが欠落しているのはその感情に勇気の魂が入り込んでいるから。そのことをオスロから聞き、初めは激怒するが、代わりに勇者の力を使えるようにしてくれと頼む。
その力を使うことができるようになると、憂さ晴らしのために魔物を残虐に殺していく。
グレイズに、勇者の魂が眠っていることを感ずかれる、本人を殺せばその力が本当に自分ものになるとそそのかされ、彼の病室で寝ている抜け殻を殺すことにする。
*杉浦龍之介。勇者オスロ。
病院で意識不明。唯我独尊。独りよがり、俺様。
魂は抜けている。
魔王とは犬猿の仲。
<プロローグ>
空が裂け、魔物が降ってくる。
<1章>
1話2000字程度。プロローグの他10話。
吸血鬼退治編。
若者の血がすべて抜き取られる事件が起きる。
被害者に年齢、性別、所属に共通点なし。血の抜かれ方もすべてバラバラだった。
魔獣捕縛場面から始まり、その帰りに、聖女の気配がする坂本
<2章>
10話
なかなか会えずにいると翔が魔獣に襲われている。翔が聖女の力で魔獣を追い払うのをみて問い詰めるが、女装したグレイズにじゃまされる。
グレイズは麗の正体に気づく。
また、遠くから麗たちを見ていた明は、グレイズが初め男性の姿をしていたことを見ていた。
麗の勇者としての葛藤、異世界では自分を歓迎してくれたのに、逆の立場になると人間が人外を虐待しているのが許せないなど、捕縛師として裏切りのエピソードを入れる。魔力を取り戻す決意も書く。
翔とグレイズを捕縛師の仲間ななる。
グレイズの過去を織り交ぜていく。
異世界で聖女に助けられたエピソードを入れる。
<3章>
10話
捕縛師の中に裏切り者がいる。
魔物を捕まえ人間の間で闇取引している。
当然新道明のチームが真っ先に疑われる。
明の妹、勇者オスロの居場所などの伏線も入れる。
どうやら亀裂を起こしている招待が、自信を起こすプレートに仕掛けられた魔法陣だということが判明する。
<4章>
村上
無口な麗とはほとんだ話したことはないが、路地裏で魔族と戦っているのをみて声をかける。
知能の高い魔族まで殺さないように言うが、「捕まえたらまた殺す」と全く話を聞いてもらえない。
魂の傷をいやすために眠っていたオスロが目覚める。
この頃から、統制が取れてきた、魔族従属などによる魔素狩りが行われるようになる。
手っ取り早く、多くの魔素を身体にためている他族種を襲撃するのだ。
また、少なからず魔素を持つ人間も発見されるようになり、同様に襲われる。
不安はあるが村上
<5章>
魔物を捕縛するため、亀裂を閉じるためにも英雄の剣と黄桜の剣を探すことになる。
明の妹が勇者の剣「黄桜」を持っていることが判明する。
竜族について、明が黒竜の力を受け取るエピソード。
勇者の剣「朱雀」がプレートの近くの魔法陣に突き刺さっているのが発見される。
異世界人、魔族、獣族の賢者が集まり元居た世界に帰るために巨大な魔法陣を作り上げた。
魔法陣は、次の地震で発動するようになっており、だが魔力の供給源として、「朱雀」の魔力だけでは足りなく、未完成。
残りの勇者の剣も探しているらしい。
勇者の剣のそれぞれの持ち主である、麗とオスロも協力するように迫られる。
麗は、元の世界に帰りたいとは思っていたが、明の妹を探しだしてからにしようと、朱雀を奪って逃走するも、謎の少女に朱雀を取り戻されて、再びプレートに突き刺される。
しかも、もう一本の勇者の剣ももっており、魔法陣が完成してしまう。
さて、明と妹、麗とオスロは異世界に帰ることを選択するのか。
次巻へ
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