第11話 虹色の雲は

青い空を

青い海のような空を


白い雲が

波頭のように

それよりも大きな雲が

大地を灰色に覆う時


白く輝く光が

向こうに見える


大地を覆う曇り空の果てには

突き詰められた最後の真実とは

更に遠い世界なのか


光の届く

この星の路上から見る空に


彩雲を探し求めるのは

旅人の宿命なのか

暫し眺める肩を撫でるように吹く風は

決して優しいとは思えなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る