第9話 黄金色再び



時々

暖かな日差しが大地を覆う季節


山の向こうから昇る太陽に

目の上に掌で日除けを作り

再び山波に聳える木々を見遣ると

枝から溢れる光がプリズムのように輝いて見える


眩しい日差しの下

吹く風は優しく


芳しい風と光の中

二度咲きの金木犀が

恥ずかしそうに隠れては微笑んでいた

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