黄金色の季節

織風 羊

第1話 花の囁き

雨の日の次の朝


手に掛かる雨の滴を払いながら

庭の手入れをする


前屈みになり

時折

腰に手を当てて伸びをすると


囁きにも似た微かな香り


振り返ると

雨の雫で輝くように

金木犀が咲いていた

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