少子化

少子高齢化がさけばれて随分経つ。でも、一向に解決策が見つからない感じがする。何でだろう? 高齢化は人間が単純に長生きになったことだ。シニアが年金で生活出来て、栄養が良いし、医療の発達で病気になってもその後の生存率が高くなったこと、そして自由になった日本社会でシニアもまた自由闊達に暮らしている人も多い。人生100年時代は夢ではなくなって来ている。


それとは反対に、若者にとっての子どもを産んだり育てたりということへの関心と興味が失せ、ハードルも高くなっている。何せ先ずは、子を持ち一緒に協力してして育てるパートナーを探さなくてはならない。昔とは違い、子を持たない人生の選択肢への許容が出来た。一生結婚しなくても、子を持たなくても生きていける時代になったのだ。自由社会とはそれも自由ということだ。


その中で、時間もお金も掛かり、子育てや自身の生命のリスクも引き受けた上で、子を持つ選択をする人、余裕やゆとりのある若いカップルの数が限られてくるのは当然だ。政府がいろいろな助成金やシステムを考えてみたところで、実際にかかる親の負担にすれば、そんなものはほんの僅かのものだ。だから、子を産み育てるという行為は一種の社会へのボランティア、または贅沢な趣味の一種のようになって来ている。それが本当の所の現実だろう。今やキャデラックを買うか?、子を持つか?という選択に近い。

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