第11話 米政府医療官僚トップのファウチ博士とゲイツ財団が、早期治療を排斥しワクチン推進する国際的な利権集団を主導していると解説する全米ベストセラー書 (2)

ファウチ博士と製薬会社の共同研究者たちが、新開発のワクチンをアメリカ人に接種させるために、イベルメクチン等の既存薬を使う治療法を意図的に弾圧したという。その組織的で巧妙な方法を詳細に検証する。


ヒドロキシクロロキンやイベルメクチンのようなFDA承認薬がCOVID19に有効であると証明された場合、製薬会社が新たに開発したワクチンの緊急使用許可(EUA)は、法的に認められない。


緊急使用許可(EUA)は、適切で承認された利用可能な代替品がない場合のみに認められるからだ。


緊急使用許可を得られなければ、製薬会社はワクチンの安全性と有効性を検証する試験を何年も続けなければならなくなる。


ファウチ博士とビル・ゲイツ氏が480億ドルを投じて進めているCOVIDワクチンプロジェクトにとって、ヒドロキシクロロキンやイベルメクチンのようなFDA承認薬がCOVID19に有効であると証明されてはならないことだった。


トランプ大統領が2020年3月19日にヒドロキシクロロキンを好評価したことで、議論は超政治的なものとなり、ファウチ博士によるヒドロキシクロロキンへの誹謗中傷キャンペーンは民主党員やメディアに支持された。


*ファウチ博士の中傷キャンペーン以前のヒドロキシクロロキン


ヒドロキシクロロキンが危険であることを証明するというファウチ博士の挑戦は、ヒドロキシクロロキンが65年の歴史を持つ処方薬であり、世界中の規制当局が様々な病気に対して安全かつ有効であることを承認していたため、困難なものだった。


WHOは何十年もの間、 ヒドロキシクロロキンを「必須医薬品」としてリストアップしており、多くの病気に対する効果が証明されている。


マラリア予防薬として長年使用され、 ヒドロキシクロロキンの安全性と有効性が徹底的に立証され、ほとんどのアフリカ諸国では ヒドロキシクロロキンを市販薬として認可している。


ヒドロキシクロロキンは、13億人の人口を抱えるインドで、最も使用されている薬である。COVID19以前、 ヒドロキシクロロキンとその子孫であるクロロキンは、フランス、カナダ、イラン、メキシコ、コスタリカ、パナマなど、世界のほとんどの国で市販されていた。


米国では、FDAは65年前からヒドロキシクロロキンを無制限に承認しており、医師がどんな適応外使用でも処方できることになっている。CDCの情報誌では、ヒドロキシクロロキンは、妊婦、授乳中の女性、子供、乳児、高齢者、免疫不全患者、健康な人のすべての年齢層に安全であるとされている。


CDCは、マラリア予防のためのヒドロキシクロロキンの長期にわたる無期限の使用に制限を設けていない。アフリカやインドでは、多くの人が生涯にわたって服用している。


*ヒドロキシクロロキンのコロナウイルスに対する有効性


ヒドロキシクロロキンやクロロキンが、従来のコロナウイルスの治療薬として有効であることが初めて科学的に示唆されたのは2004年のことである。


2005年にCDCが発表した研究では、SARS-コロナウイルス感染に対して、クロロキンが強い抗ウイルス作用を示すことが報告された。


2014年に(ファウチ所長の)NIAIDの研究とオランダの論文が、クロロキンがMERSという別のコロナウイルスにも有効であることを確認した。


これらの研究を受けて、世界中の医師たちはパンデミックの初期に、ハイリスクのCOVID-19患者に対して、発症から5~7日以内の外来患者として、クロロキン単独、またはヒドロキシクロロキン、亜鉛、アジスロマイシンからなる「カクテル」で治療できることを発見した。


COVIDの症状が出てから数日以内に投与すれば、ヒドロキシクロロキンおよびヒドロキシクロロキンをベースにした併用療法が有効であることは、複数の学術論文によってすぐに確認された。


中国、フランス、サウジアラビア、イラン、イタリア、インド、ニューヨーク市、ニューヨーク州北部、ミシガン州、ブラジルで、このことを確認した研究が行われた。


2020年3月17日、フランスを代表する感染症の教授であるディディエ・ラウール博士は、ヒドロキシクロロキンとアジスロマイシンでCovid19患者を治療して成功したと報告した。


2020年4月には、ニューヨーク州北部のZelenko医学博士が、ヒドロキシクロロキン・カクテルで治療した800人の患者の死亡率を劇的に減少させた。


2020年4月下旬には、米国の医師たちは ヒドロキシクロロキンを患者や家族に広く処方し、優れた結果を報告し、自らも予防的に服用していた。


2020年5月には、イェール大学の疫学教授リッシュ博士が、COVIDに対する ヒドロキシクロロキンの有効性に関する最も包括的な研究を発表した。集約された臨床データの分析における世界的権威であるリッシュ博士は、 ヒドロキシクロロキン・カクテルを早期に安全に使用するための証拠は明白であると結論づけた。


2020年8月にベイラー大学から発表されたピーター マカロー博士らの論文では、ヒドロキシクロロキン・カクテルの成分が抗ウイルス効果を発揮するメカニズムが説明されている。


米国外では、2020年3月、『Nature』誌は、組織培養においてクロロキンがウイルスの繁殖を阻止する具体的なメカニズムを示した論文を発表した。


2020年4月、中国の科学者チームが、62名の患者を対象としたヒドロキシクロロキンのプラセボ対照試験のプレプリントを発表した。その結果、治療を受けたグループでは、回復までの時間が明らかに改善され、重度の病気への進行が抑えられた。


2020年5月、中国の専門家のコンセンサスグループは、医師がCOVID-19肺炎の軽症、中等症、重症の症例にクロロキンを日常的に使用することを推奨した。


2021年5月にフィンランドで行われた国内試験では、5倍の有効性が示された。また、カナダとサウジアラビアで行われた国内試験では、3倍の有効性が示された。

(12話に続く)

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