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「――ほら、釣りの代わりにとっとけ。夜は冷えるからな、パンツだけは見逃してやるぜ」


「ううっ……!」


 テルキはタバコを片手にクズ男の如く、下衆っぽく話すと、彼の顔面の上にパンツを落とした。そして、スッキリした表情でジュンを置き去りにしてどこかに消えて行った。こうして二人の間に僅かな亀裂が出来ると二人しかいない無人島に、二人だけの生き残りをかけた『仁義無き』戦いが始まった――。


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