第21話 石にまつわる思い出話

「化石と思って割ろうとしたら神格化した魚入りの伝説の魚石だった」https://kakuyomu.jp/works/16817330648040044915

 第四章まで終わりました。最終章は六章なんですが、まだ五章の途中です。そして五章もライトミステリー入れるかどうかでまだ悩んでますし、最終章でキャラを一人闇落ちさせようと思うのに誰か決まってません。

 間に合うんかい、自分。


 石は元々好きなので、沼に入る前でもパワーストーンや宝石屋さんで売ってる石の知識くらいは取りあえずありました。


 うちの職場にYさんという同期がいました。私より優秀で美人で、そのためか忙しい部署にばかり配属されてました。


 そこそこポンコツな私もたま〜に本局へ配属されることがあり、廊下や私の部署のランチ友と一緒に出掛ける姿は時折見かけました。


 採用から数年は一緒に飲みに行ったり、ランチしてたのですが十数年経つと軽い挨拶程度になってたかな。私の部署のランチ友に混ざるには微妙な距離というのもあったし。


 で、いつもカボションカットの緑色の石のペンダントを付けてました。多分、ペリドットだったと思うのですが話し掛けるタイミング無くて聞けなかったなあ。もしかしたら、プレナイトだったのかもしれない。とにかく、いつも付けていたからお気に入りだったのでしょう。


 その彼女が休職しました。私は人づてに病気で休んでいると聞いてましたが、「早く元気になってね」とメールするくらいしかできなかったです。


 訃報が入ったのはその三年後。そこまで厳しい状況だったのかと。そして直感で「間接的な過労死だ」とも思いました。真面目でいつも遅くまで残業していたのを知っていたので。


 ご家族も同じように思っていたのか告別式終わって一週間後に職場に知らせ、「香料、弔電、訪問して線香上げに来ることをお断りします」と徹底的に職場の人の訪問を断ってました。


 あれから七年。彼女がお気に入りだったペンダントはお棺に入れてもらえたのか、仏前に供えてあるのか、捨てられてしまったのか、ふとした時に思い出します。ちゃんと、あちらでも身に着けていられてますように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る