5年生

5年生になる時に、ナオミンママのお仕事の関係で、オッキナワン島に行くことになった。

あやめっちママも、それを機会に、オッキナワン島の小学校で先生をやることになった。

それで、わたしもオッキナワン島の小学校に転校することになった。


ウァオサッカに住んでいる、あやめっちママのほうのママとパパも

「ミクちゃん、オッキナワン島に行ったら、ウァオサッカもさびしくなっちゃうわね~」

って言っている。


オッキナワン島に行ったら、空里ちゃんと会えた。

空里ちゃんと近くの海に泳ぎに行った。

空里ちゃん、めっちゃ泳ぎ上手い。

空里ちゃんに泳ぎを教えてもらったら、わたしも、泳ぎ、めっちゃ上手になった。


オッキナワン島のテンピ小学校に転校した。

年中あたたかいので、いつもお友達といっしょに海に行って泳いでいる。


ナオミンママは呉服屋さんのお仕事で、オッキナワン島の伝統的衣装の研究をしている。

香絵ちゃんっていう、あやめっちママのお友達も、オッキナワン島の伝統的衣装を研究しているみたい。ナオミンママといっしょに仲良くお仕事している。


テンピ小学校でも、放課後の陸上部に入った。

最初の日に

「ミクっちは、走り幅跳びやな」

って陸上部の先生に言われた。


「えーっ?なんでーっ?何も言ってないのに、なんで走り幅跳びなんーっ?リレーとちゃうのーっ?」

って思った。


でも

「まあ、いっか!走り幅跳びも面白いし...」

って思って、走り幅跳びをすることにした。


テンピ小学校でも、走り幅跳びは、わたしひとりやった。

とりあえず、砂場に向かって走って、ダァーッて飛んでみた。

メジャーで測ってみたら、3メートル80やった。

「うわーっ!あかんやんっ!4メートルは飛ばな!」

って思って、気合いを入れ直した。

そして、もう1回、砂場に向かってダァーッて走って、バァーッて飛んでみた。

今度は4メートルちょうどくらいやった。

「4メートルは飛ばななーっ」

って、ひとりで思った。


陸上の先生のところに行って

「4メートルちょいくらいですかねーっ」

って言ったら

「まあ、初日にしては、まずまずかなっ!」

って言ってくれた。

「ミクっちは、5メートルを目指さな!」


それから毎日、放課後、飛んでたら、だんだん4メートル30は飛ぶようになってきた!


妹のミコは、イセちゃんとの別れをさびしがってたけど、今は空里ちゃんといっしょに海でめっちゃ泳いでいる。

空里ちゃんも

「ミコちゃんは、めっちゃ泳ぎの才能あるっ!ミクっちの走り幅跳びみたいに...」

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