ピンク色の羽
「あやめっちも、合唱と美術とリレーをちっちゃい子どもたちに教えてよ~。ちゃんとしたお仕事なんだから、給料ももらえるんだよ~っ」
って空里にいつも言われていた。
それで今日は、空里の教えているナハナハ水泳教室にいっしょに行ってみることになった。
家から2人で自転車に乗った。空にフワーッと舞あがった。
それからピューッとナハナハの海のほうに飛んで行った。
ボクも空里も、まだ空を自分で飛ぶことは出来ないので、自転車に乗って空を飛んでいる。
空里は、自転車に乗るのも、めっちゃ得意なので、いつも颯爽と自転車に乗って空を飛んでいる。
ナハナハ水泳教室に着いた。
「今日から、合唱と美術とリレーも、このあやめっち、みんなに教えてくれるよ~」
って空里は、子どもたちに言っていた。
ちっちゃな子どもたち
「わ~い!やったあ~」
って、みんな喜んでいる。
だからボクも
「そんなに喜んでくれるんだったら教えてやるかあ~!」
って思った。
その日曜日から、毎週、教えることにした。
ナハナハ水泳教室っていうのは、空里のやってる水泳教室だった。
だから、ボクも、それに参加して、教えることも水泳だけじゃなくて他のことも増えたから、「ナハナハ子ども教室」に名前を変えていた。
今のところ、空里は校長先生で、ボクも先生として教えている。
ボクは、マッチャマに住んでた時の小学4年生から6年生まで、マッチャマ少年少女合唱団で歌っていたので、その時に覚えていた合唱曲を、オッキナワン島の子どもたちみんなにも教えてあげて、いっしょに歌った。
絵も、最初にボクの描いてるところをみんなに見せてから、そのあと、みんなにも好きなように描いてもらった。
みんなとリレーをやって、走ることの面白さを体感してもらった。
合唱と美術とリレーの先生として、毎週日曜日、お仕事の給料をもらえた。
中2くらいになると、みんな背中にちっちゃな羽、はえてくる。
ボクもちっちゃな、うすいピンク色の羽、はえてきた。
ウエノヤマ中学でも、みんなで、ちょっとづつ、飛ぶ練習をしている。
みんな、それぞれの背中にちっちゃな羽、はえているので、その羽をパタパタさせて、空に舞あがる練習をする。
空に舞あがったら、前や左右や後ろに空を飛んで進んで行く練習をしている。
担任のカエデ先生は、体育の可愛い女の先生。カエデ先生の羽は、きれいなピカピカした、めっちゃセクシーな緑色。
飛び方も、めっちゃセクシー。
だから、そんなカエデ先生に飛び方を教わっていて、めっちゃ楽しい。
中学の運動会では、陸上を走る競技の他に、飛ぶ競技もあって、みんなで空に飛び上がって、空を飛ぶタイムを競ったり、リレーをしたりする。陸上のマラソンみたいに、空を遠くまで飛んで行く競技もある。
あと、海でも泳ぎを競いあう。
だから、空、海、陸の3ヵ所で、運動会をやっている。
ウエノヤマ中学で、葵ちゃんっていう可愛い女子と仲良くなった。
葵ちゃんは土曜日の夜とかに、いつも家に遊びに来てくれる。
部屋で2人で裸になってる。
オッキナワン島は、いつもめっちゃあたたかい。
だから葵ちゃんとも部屋で2人で裸になっている。
2人でキスして、体をなめている。
葵ちゃんも体をなめられるの、めっちゃ好きだから、ボクも葵ちゃんの体をいつも優しくなめまわしてあげている。
葵ちゃんは、優しくなめまわされると、めっちゃ感じてきちゃってて、気持ち良さそうにしている。
「あぁ~ん」
って、めっちゃ可愛い声をあげている。
中2はみんな思春期なんかな~。
中学でも葵ちゃんと、いつも校舎の横にある裏庭に行って、休み時間にもキスしている。
まわりでも何人から、やっぱり同じように2人でキスしている。中には3人くらいでも。
夏休みにはナオミンも、家に遊びに来てくれた。
「あやめっち、ひさしぶり~」
「うわ~、ナオミンやあああ」
2人で抱き合ってキスして、再会を喜んだ。
「あやめっち、ピンク色の羽なんだね~」
「うわっナオミンの羽は虹色みたいに輝いている~凄い~」
「あやめっち、もう飛べるようになったの~?」
「うんっ!だんだん飛べるようになってきたよ!ナオミンは?」
「わたしもー!」
2人で手をつないで仲良く飛んでみた。
手をつなぎながら2人でフワ~ッと空に舞い上がれた。
それから、ゆっくり空の上を飛び回ってみた。
「オッキナワン島の空からの景色は、やっぱりめっちゃきれいだね~」
「そうやろー!」
「いいな~オッキナワン島に住んでて...」
「マッチャマの街も風流で風情あって良き街だよー」
「うんっ!そうだよね~」
「どっちも良きところだ!」
「それな」
「このまま近くの離島にまで行ってみようか?」
「えーっ!行く行くーっ!」
ナオミンと2人で手をつないで空を飛びながら、ちっちゃな離島にまで行ってみた。
「あーっ、見えて来たよーっ!」
「えーっ?どれーっ?」
「ほらっ!あそこだよ!」
「...あっ!あの島ーっ?ほんとだーっ!」
「可愛い島でしょーっ?」
「うんっ!すごいちっちゃいーっ!ちっちゃくて可愛い島だーっ!」
「降りてみよう!」
ナオミンとボクは、そのちっちゃな無人島に2人で空から降りてみた。
「あやめっち、飛ぶの上手いねっ!」
「ナオミンもめっちゃ上手」
「あやめっちの羽、可愛い」
「ナオミンの羽も、めっちゃきれい!」
「うわ~っ、ビーチもめっちゃきれい!」
「星の形をした砂浜なんだよ~」
「えーっ?ほんとにーっ?」
ナオミンは、ビーチの白い砂を手ですくって見ていた。
「あーっ!ほんとだーっ!星の形をしてるーっ!」
「ねっ!いいでしょーっ!」
「めっちゃ可愛いーっ!」
「いいなーっ!ちょっと飛んだだけで、こんなに可愛い離島に来れるなんて...」
「えへへ、いいでしょーっ」
「うんっ!オッキナワン島めっちゃ良いわあーっ!大好きーっ」
「ボクも好きーっ!でもマッチャマも好きだよーっ」
「わたしもーっ!マッチャマも大好き」
「マッチャマのミカンは世界一美味しいからねーっ」
「ほんと、それなーっ!」
「マッチャマの温泉もめっちゃ気持ち良いよっ」
「オッキナワン島はいつもあたたかいし、海で泳いでも気持ち良くていいねっ」
「マッチャマのマスコットキャラクターのミッキャンも可愛いし...マッチャマ城のユーリ姫も可愛いし...」
「やっぱりマッチャマもオッキナワンも、どっちも良いね」
「うんっ!どっちも大好き」
それから、しばらく2人で、ちっちゃな無人島のビーチで泳いだり砂浜でイチャイチャしたりしていた。
「あっ!そうだ!」
「えっ!どうしたの?」
「あやめっちにプレゼント持って来てたんだ」
ナオミンは紙袋を渡してくれた。
「うわ~っ!めっちゃ可愛い下着!」
「あやめっちに、ぜったい似合うの見つけてきたからねっ」
「うわっ!ありがとう!ナオミン」
「えへへ、いいよいいよっ」
中3になった。
葵ちゃんとも、また同じクラス。
カエデ先生ともいっしょ。
ピョンコー寺っていうお寺に修学旅行に行った。
学校からバスに乗って、空にフワーッと舞あがって、ビュイーンと空を進んで行った。
お寺の緑の木々の生い茂った道を歩いていたら、女子高生のお姉さんに
「可愛い~。中学生?」
って聞かれて、いっしょに話をしながら歩いて行った。
女子高生のお姉さんたちも高校の遠足で来ていたみたいだ。
女子高生だと、背中の羽も、みんな大きくきれいになっていた。
歩きながら、みんなで羽をパタパタさせている。
ボクの羽も見て
「ちっちゃくて可愛い~」
って言ってた。
女子高生のお姉さんたち、羽の色もみんな色々だった。
ボクの羽の色は、まだまだうすいピンク色だったけど、お姉さんたちは、きれいな濃い色になってて、ボクと同じピンクだったり、黄色だったり、ゴールドぽかったり、みんな色んな色の羽をしている。
ボクもお姉さんみたいに、羽をパタパタさせたら
「ちっちゃいのにパタパタしてる~」
って言って、みんな笑ってた。
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