ピンクの羽のボクあやめっち

ヤッキムン

小学校

小学校で女の子の友達と、好きなアニメの歌を歌いながら、廊下を歩いている。

学校でも、いつも女の子の友達といっしょに行動している。

ボクも女の子みたいなので...


すると

「きゃあああ、あやめっちだあ~!」

「う~わっ!あやめっち~!めっちゃ可愛いっ~」

5年生や6年生の上級生の女子たちは、ボクを見つけると、ボクのところにバーッって走ってくる。


そして今日も先輩女子たちに抱きつかれてしまった~。


「またか~っ!ほんまに、どないやねんな~っ!いいかげんにしてほしいわ~っ」

って思いながらも、内心では、めっちゃ嬉しかったりもしている。

いや、ほんまは、もっともっと、してほしかったりする。


ボクは、あやめ。文女と書いて、あやめって読む。


小学校の廊下を歩いてたり、校庭で遊んでたりしてる時に、上級生の女子たちに見つかると、みんな、いつも必ずダーッてボクのところに走ってきて、そしてジャンプして抱きついてチュッてして、また走って行ってしまう。


マッチャマ城っていう超可愛いお城のある街。

ピンクとか黄色とかに塗られた、めっちゃ可愛いお城。

そのマッチャマ城のすぐそばにある、ピンク色の校舎の、可愛いパンチョン小学校。

そこに今ボクは通っている。


月組、雪組、花組の3クラスあって、ボクは4年雪組。小学4年生。

オユイ先生っていう可愛い女の先生。


夜になると、マッチャマ城はライトアップされて、夜空に浮かび上がって、いつもめっちゃ可愛くキラキラと輝いている。


マッチャマ城のお姫様は可愛いキャラクターをめっちゃ好き。

だから夜のライトアップにも、可愛いキャラクターを使用している。

ボクも可愛いキャラクター大好きだから、このお姫様のやること大好き。

もちろん、お姫様のことも大好き。


この地方で大人気のマスコットキャラクターのミッキャン。

その可愛い女の子ミッキャンを照明によって、夜空にくっきりと浮かび上がらせている。


マッチャマ城はちっちゃな山の上に建っている。

緑の木々のいっぱい生い茂っている、めっちゃきれいな山。

マッチャマ城へは、ロープウェイかリフトか徒歩で登ること出来る。ボクも日曜日とかには、リフトに乗るか、歩いたり走ったりしながら登っている。


家のワンちゃんのブッチーと、散歩で行ったりもしている。ブッチーは、お城の山に登るの大好き!いつも、めっちゃ嬉しそう。

嬉しそうに走りまわっている。

青いフリスビーを投げると、元気良く追いかけて、カッコ良く颯爽とジャンプして、それからパクッとくわえて帰ってくる。

いつも家でブッチーの食べてるご飯の器も青色なので、きっと青色は、ブッチーの大好きな色なんだと思う。

家の庭でも青いボールをいつも転がして遊んでいる。

ブッチーは、ボクや妹や、家に遊びに来る友達のことをほんまにめっちゃ大好きみたいだ。

ちっちゃい頃に家に来て、ボクたちといつもいっしょに過ごしていて、めっちゃ幸せみたいに思えて、ブッチーめちゃめちゃ可愛い。


マッチャマ城のまわりには、お堀も張り巡らされている。

お堀には、白鳥だとか、いろんな鳥たちも飛んで来て、優雅にいつも泳いでいるよ。

ボクも、たまに、お堀で、白鳥さんたちといっしょに泳いだりもしている。


海も、マッチャマの街から割りとすぐ近いところにある。電車に乗ってすぐ行ける。

パイシー駅をおりたら、すぐ海で、めっちゃきれい。

海に面したところに、可愛い遊園地パイシーパークもある。ここのジェットコースターやゴーカートに、妹といっしょに、よく乗っている。


ミカンも美味しい。

街中にミカン色の可愛い市電も走ったり飛んだりしている。


ボクの生まれたのは、ウァオサッカっていう、お笑いの街だ。

小学3年生までは、ウァオサッカっていう街に住んでいた。


そして、4年生になった時に、マッチャマっていう街の小学校に転校して来た。

転校して来たら、その小学校の5年生6年生の女子から追いかけまわされるはめになってしまった。

もう毎日毎日。いつも、いつも。

ほんまは嬉しいんだけども。


ボクは転校して来て、すぐにマッチャマ少年少女合唱団に入った。

今の小学校に来て、最初の音楽の授業で、1人づつ歌を歌わされた。

そして、そのあと、音楽の先生に、合唱団に推薦された。

音楽の先生は、可愛い女の先生。

音楽にはめっちゃ厳しいけど、いつもは、めっちゃ優しい。

その先生に推薦されたから、ボクは喜んで、すぐに合唱団に入った!


毎週水曜と土曜に、市民センターで合唱の練習をしている。


妹は小学2年生。空里と書いて、くうり。


空里も、ボクといっしょに合唱団の練習に行きたそうにしてるけど、4年生にならないと入れないから、家でボクの帰りを待っている。


合唱団の定期公演として、公会堂などで歌っていて、空里はいつも最前席に座って観に来てくれている。いつも手を振って応援してくれてる。

お姫様も毎回必ず観に来られているから、めっちゃ気合いも入りまくる。


夏休みに、合唱団の合宿で、お寺に行った。

毎朝、発声練習もかねて、みんなでお経を詠んでいる。そのあとランニングしてから合唱の練習をする。


空里も、ボクといっしょに、合唱団の合宿に、めっちゃ行きたがってた。

集合場所までボクに着いて来てたけど、そのあと家に引き返していた。

そのかわり、空里は、ボクの合唱団の合宿に行っている間に、パイシー海の水泳教室に入った。可愛い人魚の先生に教えてもらってるみたいだ。

足のつかない深いところまでボートで行って、ボートから海に飛び込んで、泳ぎを習っている。

そのおかげで、空里はめっちゃ泳げるようになったみたいだ。


合宿から家に戻ってから、空里とパイシー海に泳ぎに行ってみた。

「わ~い。海って、いいなあ~。海、大好き~」

って言いながら、空里は海に到着するなり、いきなり海に飛び込んだ。めっちゃきれいに優雅に泳いでいる。いろんな泳ぎを次々と見せてる。

ボクも海に入って行って、とりあえず、得意な背泳ぎで、ゆらゆらと、ゆったり泳いでいた。

空里は平気で海に顔をつけて、平気で海に潜って、海水をがぶ飲みしても平気で、めちゃめちゃ海に馴染んでいる。


それから空里は、ちょっと高くなった場所に登って、そこからヒューッとジャンプして、颯爽と、めっちゃカッコ良く、ジャバーンッと海に飛び込んだ。

海の中をくるくるときれいに泳ぐと、また、高い場所に登って、ザブーンッと海に飛び込んで、それを5回くらい続けて、ボクに飛び込みを見せつけている。

ジャンプして海に飛び込む、まさに、その瞬間に、必ずボクのほうを見て、ドヤ顔をしている。

「あやめっちは、こんなにカッコ良く飛び込み、出来ないでしょーっ」

って、言ってるみたい。


あと空里のドヤ顔と言えば、空里もボクも家でマンガを描いている。

そして空里は自分で週間マンガ誌を発行していて、その名前を「マンガ大行進」にした。

その時に、ボクにドヤ顔を見せていた。

自分でマンガ誌を発行しているだけに...

だけど、なんとなく、「マンガ大行進」っていうネーミングならば、ボクも、ドヤ顔になってるのも、わかるような気もした。


空里は「クリラン」っていう、栗の妖精のキャラクターのマンガを描いている。

ボクは「スパーク仮面」っていうマンガを連載させてもらっている。

空里に描いたマンガを見せながら

「連載させてくださいっ!」

ってお願いしたところ

「う~ん、どうしようかなあ~...」

って、ちょっと、ひきのばしてから

「いいよっ!」

って言ってくれた。

1部¥100で、週で2500部、月にして10000部は売れてるから、月で¥1000000くらいには、なっている。

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