四畳半の怪球
真•ヒィッツカラルド
【前書き】
東野圭吾先生と京極夏彦先生が対談したさいに、二人はこのようなことを述べている。
東野 「笑うスイッチと、泣くスイッチは――」
京極 「近所にある」
二人はそう語っておりました。
直木賞作家や水木しげる先生の後継者とも謳われる妖怪小説家の対談に、私風情が口出しできる身分でございませんが、あえてこの会話に付け加えたいことがあります。
ただの自論です。
笑うスイッチと、泣くスイッチの近所には、恐怖のスイッチもあると思う。
それが、この短編小説を書くにあたっての、もう一つのテーマであります。
貴方が、この短編小説を読み終わった直後、笑うのでしょうか、泣くのでしょうか、恐怖するのでしょうか――。
それとも、恐怖のあまり泣きながら笑っているのでしょうか。
貴方の心が、その時どの近所にいるかはわかりません。
ですが――。
忘れないでください。
笑いと、泣くと、恐怖のスイッチが、近所にあることを……。
そして、この話は、私の実体験であります。
――実話なのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます