第6話 《立入禁止》の島…



「今の戦い、とてもかっこよかったぞ!」


着物を着た17、8ぐらいの見目麗しいみめうるわしい少年が彼女に声をかけた


「あれ⁉︎紫郎先輩!!」

どうやら彼女の先輩らしい。2人でこの島に来ていたのか…?

https://kakuyomu.jp/users/konomi33/news/16817330648213513523



「あ…この銃、先にお返ししますね」

発砲を恐れてか、少女はそおっと銃を軍人に手渡すと、軍人は静かに腰のケースへと戻した。


その頃には銃の噂より、彼女たちがこの島にいることの方が気になっていた。





「ところで、君たちに聞きたいことがあるんだが」

軍人はに入った


「何故この島にいるんだ?ここは一般人立入禁止の軍が管理している島だぞ」


もし自分がここで立ち往生していなければ、君らはフェンスの外の街を彷徨い歩き、怪物に喰われていたかもしれない。


そういった危険もあったという意味も込めて強気な口調で話した。






「ええっと……実は、私たちこの島にアルバイトをしに来たんです」

少女は引け目を感じているような態度でそう言った。



流石に馬鹿げている答えではあったが、あんなにも勇敢だった彼女がこんなに下手くそな嘘をつくような人間だろうか…?



軍人は一瞬考えたが、

それでも一刻も早くこんな怪物のいる危ない島から追い出してやらねばと強気な口調で話し続けた。




「アルバイトだと?ここではそんなの募集していない!

…まさかとなりのキリタスから船にこっそり乗り込んで来たんじゃないだろうな?

すぐに船がくるから今すぐ帰りなさい。」



きっと募集要項でも見間違えたのだろう。彼らも不運だったのかもしれないな。


そう思っていると、先程少女から紫郎先輩と呼ばれていた彼が眉間にシワを寄せ、胸を張りながらこう言ってきた




「軍人殿は何か勘違いしているようだが、私たちはアルバイトに採用され、内容通りにここに来たのだ。

船に乗り込むなどと言う“はしたない”行動はしていない!」



…彼はプライドが高いのか、船に乗り込んできたと思われたことに腹を立てているようだった。


そういうことが言いたいのではないと弁解したかったが、彼のあとに続いて少女が口を挟んだ




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「えっと…私たち、アメリカから出ているヘリコプターでここまできたんですけど…」


軍人の強気な態度に完全に怯えきっていた日向だったが、紫郎が謎にキレてくれたおかげで、

恐れながらもここまでの道のりを正直に話すことができた。



すると軍人の顔色が変わった


「何!?ヘリコプターでここまで来ただと!?」



驚いた顔で私たちを交互に見た。何か事情があるのだろうか…?




そう思っていると、すこし離れたところから若い軍人がやってきた



「「おーーい!大丈夫ですか!?」」



先ほどの銃声で駆けつけてきたみたいだったが、軍の管理している島なのに軍人1人で駆けつけたことに日向は少し疑問を抱いた



「ん!?なんだ君たちは!!」


私たちの一般人格好に驚き、説明を求めるようにバッと軍人の方を見た




「ヘイデン、話はあとだ。彼らを3階まで案内したいんだが、ちょっと事故があってな、肩を貸してくれないか?」


「ええ…ってそれ大丈夫ですか!?右腕脱臼してますよ??」


確かに軍人の右腕には全く力が入っていないようだ




「あぁ、まあその話は後だ。先に私と彼らを3階まで案内してくれ」

「わかりました…」 



自分の体よりも私たちを優先するほど大変なことなのだろうか…


そう思いながらもとりあえず中に入れてもらえるようになったことで、日向はひとまず安心した。



だが、

ここでするアルバイトが果たしてどんなものなのか…少し不安にもなった日向であった。




「早く宿に行きたいのだが…」

紫郎はそんなことよりとりあえず休みたかった…








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ご覧頂きありがとうございました!

日向たちのアルバイトが動き始めそうですね!


順次投稿いたしますので、しばらくお待ちください!

いつも応援いただき、ありがとうございます!

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