『貝殻』

矢田誠一

第1話

貝殻が

  語る事。

  二人通った浜辺で

    あの子が拾ってくれた

       貝殻。

    小さな貝殻4つと

     全部違う小さな貝殻4つと

       陶器の破片。

        一枚。

    車の中で、何もせず、

      笑いあった二人。

    時は二週間くらい止まってた。

      動き出した針。

    もう、戻れないけど

    全てブチ壊して進む。

     不慣れで、波風立てず過ごしてきた、

       君。

     その分、止まれない。

     僕と言う  存在。

      画家であり小説家の僕。

     元々変な人だったけど、

       変な世界。

       今は・・・

    今日、職場で見た三時の休憩で、

      30分の休憩で、三分眠った僕の夢に出て来たの    

      は、

     君の幼少期の姿。

      お兄ちゃんに、君の故郷の浜辺で、

        ついてく姿。

      なんでこんな夢を見たのかと起きる僕。

       煙草に火をつける。

        金ピーに・・

      SNS社会の到来と安倍晋三の死。

        射たれた銃弾。

       少し安心した僕は、

       人々の嫌がらせの連続で、

         君に出会った・・

       死んでも、何かを放つ貝殻達・・

       霊長類と言われる僕達・・。

        そうかなあ・・

      死んでも、何かを放つ貝殻達・・

        9月の台風3つ。  

        仕事で殺した蜂達。

        南無南無。

        僕の死んだ息子。

        お腹の中で・・

        生きてる僕。

         生きてる君。

         拝むから、

          何かを信仰出来るので無くて、

          信仰するから

           拝むのだ。

           小さい蜂にも・・

       巨大勢力に喧嘩を売ってる僕。   

       人間を襲う蜂達・・

       僕達も生きる為に、

        闘わないけど

          心は戦ってる。

          アインシュタイン・・

        全てを終わらせた・・

        僕は絵描きで小説家。

        今世。

        死んだ優亜・・・

         別の女性のお腹の中。

         その子と同じ浜辺を通った俺・・

           君と・・

           煙草は違う。

             もうあの頃とは・・

         戻る気のなくなった、

            アイツ。

          今を立つ僕達。

          貝殻・・

           50歳に近くなった僕だが、

         心は、

           子供のまま。

        走り出すのか?

         でももう  止まれない。

           中身のなくなった貝殻4つ

           聞こえてくる君の声。

            死んでも尚、威力を放つ

             貝殻4つ。

             そして陶器の破片・・

           捕まった角川社長。

         風の時代・・

            僕達はどうなるんだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る