【全身が性感帯でビクンビクン】

その後、展開は進み綾ねえがオセロの城跡である角を取り徐々にマスが埋まっていく。


⬜︎⬜︎⬜︎◉◉◉◎◉

⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎◉○

⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎◎◉◎◉ 白○

⬜︎⬜︎⬜︎○●○○○ 黒●

⬜︎⬜︎◎◉◎⬜︎◎⬜︎ 赤◉

⬜︎⬜︎○⬜︎◉⬜︎◎⬜︎ 青◎

⬜︎⬜︎◎⬜︎●○◎⬜︎

⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎◎⬜︎●⬜︎


挟んでも自分のポイントにならないモヤモヤ感に焦らされながら、自分が置いた石も覚えていない。


戦況は...俺と綾ねえがリードしてる。

徳川さんの石は3つしかない...いや......。


まだ序盤だ、結果はわからない。

俺や宇沙ちゃんが時間をかけて考えながら打つ中、綾ねえと徳川さんは殆ど時間を使わずに自分の石を置く。


綾ねえには...全部の石の裏が見えているのだろう。

盤面は終始、綾ねえ有利で進んでいた。


そして全員が石を置き試合終了だ。


◉◉◎◉◉◉◎◉

◉●○●◉○◉○

●◉◎○◎◉○◉ 白○12

◉●●○●○◉○ 黒●18

○○◎◉◎◉●● 赤◉22

●●●●◉◎●● 青◎12

◉◎◉◉●◉●◎

◉◎○●◎◎●○


パッと見誰が負けたのかわからない...。

俺は自分の石を数えていく、合計...12か。


「私は......11...12、しかない...。」

「俺も12だよ。」

「私が18...藤村さんが22、負けちゃったなぁ。」


まさかの同率3位かあ...良かった、最下位じゃなくて。


「じゃあ2人の負けね...罰ゲームのお時間です。」

「え?」

「あの私今日は帰りまふにゃあ!?」


宇沙ちゃんが席から立ち上がった瞬間、徳川さんが身体に触れると宇沙ちゃんが痙攣し胸の中へと収まった。


「罰ゲームはちゃんと受けなきゃダメでしょ?」

「やめて、お願いだかりゃあ!?」


徳川さんが触れているだけなのに、宇沙ちゃんは全身をビクビクさせながら全身の力が抜けてしまっていた。


「あの...罰ゲームって...何をしたんですか?」

「私の能力はね、触れた人間の五感をコントロールする事ができるのよ。」

「五感?」

「眼識(げんしき)、耳識(にしき)、鼻識(びしき)、舌識(ぜっしき)、身識(しんしき)...つまり私が触れてる間、宇沙ちゃんの身識の自由を奪ってる状態...だから今は身体全体が性感帯になってるの。」


か、身体全体が性感帯!?


「例えばちょっと髪の毛を触るだけで...。」

「んんんん!?」


宇沙ちゃんが唇を噛みながら悶えている。


「この状態で、元々感じやすい部分を触ったらどうなるか...わかるでしょう?」

「や、やめれ...もう無理、無理りゃから。」


宇沙ちゃんの言葉を無視するように、徳川さんは脇腹をさする。


「ひゃあっ!?」


宇沙ちゃんがビクンビクンと2回跳ねる。


「あらイッちゃったかな?...さて、じゃあ次は春くんの番だね。」


徳川さんがニコニコしながらこちらへ歩いてくる、俺は扉に向かって走って逃げようとした...が。


「なっ!?」

「春くん、罰ゲームはちゃんと受けないダメだよ。」


綾ねえに羽交締めにされ、身動きが封じられてしまった。


「ちょっと離して、あれはマジでヤバイって...ほら!宇沙ちゃん死んだ魚みたいになってるし!?」


宇沙ちゃんは床でピクピクしながら悶えていた。


「藤村さんありがとう、ほらー罰ゲームなんだから...逃げちゃダメだよー?」


徳川さんの手が俺の手に触れる、するといつもとは違う違和感を感じた。


右手がピリピリする........。

なんか、変な感じ...。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る