散歩の三百六十三話 軍の出迎え準備
翌朝、いつもの時間に起きて食堂に向かいました。
うーん、昨日は殆ど戦っていないしひたすら調理をしていただけだったもんなあ。
体がちょっとバキバキしているけど、今日一日ゆっくりすれば治るはずだ。
「あら、シュン早いわね」
「おはよー」
エミリア様と抱っこされたケントちゃんも、食堂に入ってきました。
ケントちゃんは、今日も元気一杯だね。
「シュン、今日は一日体を空けておいて。昼には王都からの軍が到着します」
おっと、いよいよ王都からの軍が到着するのか。
引き取り人数も多くなったし、これからの調整が大変だな。
そんな事を考えていたら、エミリア様が追加情報を教えてくれました。
「今、追加の部隊が辺境伯領に向かっているわ。捕縛した人数が多いしね。あと、ナスカ子爵家とフランツ子爵家の者も軍に同行しているの。家の者が捕まったのもあって、色々と調整を行わないとならないのよ」
おっと、これは新情報だ。
追加の兵に加えて、ケーシーさんとナンシーさんの家族も来るのか。
暫くはドタバタしそうだな。
「皆には時期を見て話すけど、シュンには先に教えとくわ。悪いけど、あの子達のフォローをお願いね」
「はい」
エミリア様も、今回の人神教の件で色々な事に配慮してくれています。
やっぱり、仕事の出来る人は違うなあ。
「ふわぁ、おはよー」
「「おはよー」」
おっと、シロ達も起きてきたな。
話はこのくらいにして、先ずは朝食を食べちゃおう。
僕は、シロ達を手招きしながら席に座りました。
「という事だから、皆もちゃんとした服に着替えて出迎えてね」
「「「はい」」」
昼食時に、改めてエミリア様が軍の事を皆に伝えました。
僕たちは北の辺境伯領で作った服があるのでそれに着替え、ケーシーさんとテルマさんもそれなりの服を魔法袋に入れてきたそうです。
部屋に戻って、それぞれ着替える事になったのだが……
「シュン、これでいいの?」
「だあ、動くな動くな。着せてやるから待っていろ」
「シュンお兄ちゃん、髪の毛やって」
「フランが終わったらやるぞ」
何故か、僕一人でフランとホルンの着替えを手伝う事に。
僕はただ着ればいいから楽だけど、フランとホルンは羽があるからドレスを着せるのが面倒くさいんだよなあ。
シロはワンピース型のドレスを着て、あっという間に完成です。
シロとフランは髪がそんなに長くないけど、ホルンは髪が長いからドレスに合わせて編み込んでやらないと。
アオも手伝ってくれて、何とか時間前に完成です。
「シュン、侍従を呼べば良かったのでは?」
「そ、そうだった……」
「「「うん?」」」
玄関ホールに行ったら辺境伯様に当たり前の事を指摘されて、僕はずーんと落ち込んでしまいました。
因みに何でスーに着替えを頼まなかったのとシロ達に聞いたら、女性の着替えは長くて大変だからと言っていたそうです。
そして、スー達は時間ギリギリになって玄関ホールにやってきました。
確かに女性の着替えは、化粧もあるからとても長いですね。
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