散歩の三百三十四話 兵の詰め所に到着
どうせ何も話してくれないだろうから、ここにいる人はさっさと退場して貰いましょう。
バリバリバリ。
「「「うぐっ……」」」
僕はエリアスタンで、兵に偽装した不審者を沈黙させます。
直ぐに広場の警備をしていた兵が、痺れて動けない不審者を縛り上げていきます。
うん、全員人族で鑑定をすると人神教の関係者って出てきたぞ。
速攻、牢屋行きで間違いないですね。
「アオが不審者の後を追いかけているので、もしかしたらアジドを制圧しているのかと。後は、人族の兵に巡回をしてもらって、兵に偽装している人を片っ端から捕縛した方が良いですね」
「ああ、あんちゃんの言う通りだったな。人混みの中では、兵の服装をしている奴は除外していた。盲点だったな」
「同じ様に、制服を着ている職業は注意をした方が良いですね」
獣人に変装している可能性もあるけど、果たしてどこまで見抜けるか。
何れにせよ、奴らの動きは少し封じられた事になるぞ。
どーん、バリバリバリ。
「な、何だ、あの魔力の光は?」
「ああ、多分アオの魔力ですね。恐らくアジトを制圧したのかと」
「そ、そうか。流石はチャンピオンだな。誰か詰め所に行って、増援を呼んでこい!」
ここまで行けば、後は兵が何とかしてくれるでしょう。
僕も話をする為に、兵の詰め所に向かいます。
「変装している可能性のある者は、もう怪しいといえますね」
「獣人になりきる衣装とかは、収穫祭の時に販売されますか?」
「子ども向けに出ますが、大人向けではありません」
「となると、大人が獣人に変装すれば怪しさ満点ですね」
僕は兵の詰め所に着くと、捕まえた不審者が収監される様子を見ながら兵と談笑をしていました。
不審者がかなり悔しそうな顔をしているけど、もしかしたら僕の考えていた事は図星だったのかもしれない。
「ほら、キリキリ歩きやがれ!」
「後がつっかえているんだよ」
おっと、アオが捕まえた不審者もやってきましたね。
こちらは大人数で、十人は軽く超えていますね。
何人か顔がボコボコになっているけど、アオの事をバカにして反撃をくらったんだな。
うーん、でも肝心のアオがいないぞ。
って思っていたら、何故か辺境伯様とアオを抱いたスーとケーシーさんとテルマさんが詰め所にやってきました。
特にケーシーさんとテルマさんの表情が硬いけど、何かあったのかな?
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