散歩の九話 南の辺境伯領へ到着
段々と街の防壁が大きく見えてきた。
流石は辺境伯と名乗る領地だけあって、とても大きな街で立派な防壁だ。
「初めて街に入る人は、仮手続をする必要があるよ」
「有難う御座います。仮のカードがあるので、それで手続きします」
「なら手続き料は不要だね」
「色々と教えて下さって有難う御座います」
「ありがとう!」
シロと一緒に喋っていたおばさん達に色々と教えてもらい、僕達は防壁の列に並んだ。
村人や商人など、様々な人が列に並んでいる。
シロとアオは、興味深そうにキョロキョロと列に並んでいる人を眺めていた。
「はい、次の人」
「はーい」
順番が来たので門兵に呼ばれると、シロがアオと共に元気よく手を上げていた。
既に白にはカードは持たせている。
「お願いしまーす」
「はい、大丈夫ですね」
「すみません、冒険者ギルドはどちらにありますか?」
「この門を抜ければ直ぐ目の前にある。早めに冒険者登録をする事を勧めるぞ」
「有難う御座います」
「ありがとう!」
門兵に見送られて街に入ると、様々な人が通りを行き交っている。
人間の方が多いけど、獣人もチラホラとみうけられる。
そして、冒険者ギルドと思わしき建物も直ぐに分かった。
確かに門の近くにどーんと大きい建物が建っている。
「うわあ、シュンお兄ちゃん、人がいっぱいだね!」
「そうだね。この南の辺境伯領の街は、王都の次に大きいらしいよ」
「へー、そうなんだ」
シロとアオは、珍しそうに街並みをみわたしている。
何だか、さっきからシロとアオのテンションが高めだ。
「シュンお兄ちゃん、この後はどうするの?」
「先ず冒険者ギルドに行って冒険者の登録をするよ。お昼ご飯と今夜泊まる所を探すのは、登録が終わってからだね」
「分かった!」
という事で、皆で目の前にある冒険者ギルドへ冒険者登録をするために向かっていきます。
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