九百六十二話 冒険者ギルドに依頼を出します
新しい衛星都市建設は測量が行われているので、先に軍の施設の整備を進めています。
井戸と資材置き場を作ろうかと思ったら、王都から一時間の距離だから全然平気だと言われてしまった。
なので、もう暫く作業はお休みです。
卒園式と入園式はもうすぐだけど、やることがありません。
なので、今日は冒険者ギルドに行って工事の作業員募集の依頼をしにいきます。
「急に外壁が現れたと話題になっていましたが、そんな理由があったのですね」
王都ギルドマスターのサーラさんと話をしているけど、相変わらず際どい服を着ていますね。
サーラさんと知り合いのレイナさんとカミラさんも一緒についてきたけど、こちらはいつもの冒険者服です。
僕が簡単に概要を話すと、直ぐにサーラさんも何が起きているか納得してくれました。
「細かいことは、明日担当者が依頼書と共に説明にきます。実際に作業に入るのはもう少し先ですが、やって頂きたいことはたくさんあります」
「我々としても、とてもありがたいことです。最近は新人冒険者の数も増えてきて、中々依頼が回りきっていなのです。それだけ、王都にたくさんの人が集まっていると実感しています」
そっか、王都も冒険者の数もたくさん増えているんだ。
依頼の取り合いになっちゃうし、薬草採取をする場所も少ないんだよね。
ギルドマスターとしては、悩みの種ですね。
これから公共事業は増えるだろうし、冒険者にとっては渡りに船ですね。
荷物運び以外にもたくさんの仕事があるし、女性や子どもの冒険者でも全然大丈夫です。
「職人も来るので、王都からの臨時便も出します。冒険者も、一緒に乗れますので」
「それはありがたい。副宰相みたいに、ゲートやワープを使えるものは殆どいない。移動手段があるだけでも、たくさんの冒険者が集まるでしょう」
この辺は、辺境伯領で作っている町で検証済みです。
辺境伯領では、ポッキーのゲートも使っているけどね。
その後ちょっと時間があまったので、雑談することに。
「レイナ、カミラ、子どもはどんな感じかしら?」
「女の子なのに、もうヤンチャよ。まあ、ジンの性格もあるのか、周りに気を使っているわ」
「私のところは、男の子なのにとても大人しいわ。もう少し元気があってもいいわね」
「でも、まだ小さいのでしょう。うちはもう大きくなっちゃったから、中々大変なのよ」
いつの間にか、お母さん談義が始まってしまいました。
これには、僕も一緒に来てくれたローリーさんもどうして良いか分かりません。
すると、今度はローリーさんに矛先が向きました。
「そういえば、ローリーは今年結婚するよね。どんな赤ちゃんが欲しいかしら?」
「あの、そうですね。やっぱり可愛い子が欲しいです」
「あー、分かる。でも、ローリーの子なら間違いなく可愛い子が生まれるわ」
ローリーさんは夏前には結婚する予定なので、赤ちゃんのことも楽しみなのかもしれないです。
とっても良い笑顔で、ワイワイと話をしていますね。
でも、僕もプリンもこの話には参加できないので、通信用魔導具で時間までお仕事をしていました。
こうしていないと、僕も話に巻き込まれそうです。
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