九百十九話 もうそろそろ忙しい秋がやってきます
そして、秋が近づいてきてそろそろ辺境伯領での五歳の祝いが近づいてきました。
今年はメイちゃんリラちゃんが五歳になるので、二人用に可愛い服を用意しています。
「すごーいお姫様みたーい!」
「可愛いね!」
「「おー!」」
ちっちゃなメイド服を着ることもあるけど、こういったフリルが沢山ついたワンピースもよく似合います。
二人の弟たちも、姉の可愛い姿を体全体を使って褒めていますね。
因みに、僕たちがお金を出すと言ったら二人の母親の侍従のお姉さんが頑として拒否しました。
ここは、母親が出さないとと言っていました。
そういえば、メイちゃんとリラちゃんは僕とリズの王都での五歳の誕生日の時に生まれたから、ここまで大きくなったのってある意味感慨深いですね。
この世界では未だに小さい子の死亡率が高く、それは僕たちが治療したりしているこの辺境伯領でも同じだった。
それでも、僕たちが治療を本格化させた今年の五歳児はいつもの年よりも沢山産まれているそうです。
そのため、今年は辺境伯家の庭だけでなく僕の屋敷の庭も繋げて教会後のパーティーをするそうです。
辺境伯家のジェイド様とチセさんが綿密に打ち合わせをしているので、この辺は大丈夫だそうです。
僕もリズも特にやる事はないんだけど、何故かリズ達も打ち合わせに参加していました。
「今年は、リズがメイド服を着てみんなのお手伝いをするんだよ!」
リズも、自分が五歳の祝いの際に産まれた子どもに何かをしてあげたいらしく、給仕の手伝いをするそうです。
スラちゃんやプリンもお手伝いをするつもりみたいで、リズ達と屋敷で何か話し合っていた。
僕はというと、実は特にやる事がなかった。
名目上は王都で行われる方の五歳の祝いの対応をするからで、本音は働き過ぎだからゆっくりしてと言われています。
まあ、たまにはそういう日もあっていいですね。
「ドラちゃんも何かやるんだよね?」
「グルル!」
飛竜のドラちゃんも辺境伯領の五歳の祝いでお手伝いをするらしいけど、ドラちゃんはこの前普通にバーベキューの手伝いもしていたし、お皿とかは普通に運べます。
町の子もドラちゃんをよく知っているので、お手伝いしていても何も問題はなさそうです。
今年は、中々賑やかな事になりそうですね。
因みに、エマさんとオリビアさんの結婚式は辺境伯領の五歳の祝いと王都での五歳の祝いの間で行われるので、辺境伯家は中々忙しい秋となっています。
段取りと呼ぶ貴族は決まっているので、後は当日どんな料理を出すからしいです。
もちろん僕たちも結婚に参加するし、お世話になったお姉さんだから何だか感慨深いです。
こんな感じで日々が過ぎていき、いよいよ辺境伯領での五歳の祝いの日が近づいてきました。
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