五百八十一話 結婚式で頑張った小さな子へのご褒美

 そして、結婚式が終わって少ししてから、結婚式で頑張ったミカエル達へのご褒美として、辺境伯様の屋敷に集まってスイーツを食べる事になりました。

 ルカちゃんとエドちゃんもフラワーボーイを頑張ったので、王妃様と一緒に参加します。


「はい、どうぞ」

「「「おいしそー!」」」


 ククリさんが、色とりどりのケーキが乗ったカートを押してきました。

 それを見ただけで、ミカエル達のテンションはかなり上がります。


「「どーぞ」」


 メイちゃんとリラちゃんも、ちっちゃなメイド服を着て皆にケーキを配っています。

 メイちゃんとリラちゃんも結婚式でフラワーガールをしたからこの後皆とケーキを食べるけど、弟が生まれてからお手伝いももっと頑張ろうとやる気になっています。

 さあ、皆で頂きましょう。


「「「おいしー!」」」


 ちびっ子軍団は、皆とても良い笑顔です。

 頑張ったご褒美ってのも、きっとあるだろうね。


「いっぱい食べても良いんだよ!」

「ゆっくりと、食べましょうね」

「「「はい!」」」


 同じく新婦のベールガールを頑張ったので、リズとエレノアとサンディとイヨもちびっ子軍団の面倒を見ながら美味しそうにケーキを食べています。


「ふふ、皆一生懸命にケーキを食べていて、とても可愛いわね」

「そうね。やっぱりご褒美は、何にせよ嬉しいだろうね」


 レイナさんとカミラさんも、元気よく食べるレイカちゃんとガイルちゃんを微笑ましく見ています。

 因みに、僕達もケーキを食べつつ紅茶を飲んでいます。

 特にレイナさんは新婦の実姉と義姉だったか、、結婚式は実父の商務卿が号泣していて動けなかったのもあってか挨拶回りで忙しかったもんね。

 だから、僕達も午前中の勉強以外はゆっくりとしていました。

 スラちゃんは、元気よく執務官として仕事をしていたけどね。


「闇組織の動向も不明だし、ゆっくりする時間も必要よ」

「もし情報を聞きたいのなら、イヨの顔見せも兼ねてオカマの所に行くと良いわ」


 王妃様とティナおばあさまの言う通り、確かにオカマさんなら何か情報を持っているかもしれないね。

 それに、イヨの表情も柔らかくなってきたし、報告してあげないと。


「アレク君が参加する公式行事も学園の卒園式までないし、暫くはゆっくりすると良いわ」

「エマもオリビアも、アレク君が卒園式に参加するのを、とても楽しみにしていたわよ」


 イザベラ様が言うけど、もうエマさんとオリビアさんも卒園するんだね。

 本当に、四年間はあっという間だったね。

 因みに、エマさんとオリビアさんの婚約相手はイザベラ様主導で進められているけど、暫くは辺境伯家に戻って色々と勉強をするんだって。

 また、一緒に居られるんだね。


「ケーキおかわり!」

「はいはい、ちょっと待っていてね」


 リズがケーキのお代わりを頼んだら、メイド服を着ているルシアさんが対応してくれました。

 ルシアさんも来年結婚式だし、良いことが続くよね。

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