四百八十一話 皆の冒険者ランクがアップ
折角なので、全員でマロード男爵領の冒険者ギルドに寄ることに。
おばちゃんが害獣駆除した分は、僕達とは別扱いでギルドに卸します。
「はい、確かにDランクアップに必要な薬草ですね。少々お待ち下さい」
ギルドの職員に確認してもらうと、確かにDランクアップに必要な薬草だった。
リズは何だかウキウキしながら結果を待っています。
「その前に他の方のランクアップ手続きを行いますね。ルーカス殿下とアイビー様、それにルーシー殿下とエレノア殿下は今回の依頼でEランクにランクアップします」
「「「えっ!?」」」
おっと、これは僕も知らなかった。
ルーカスお兄様達もランクアップなんだ。
公務の間に薬草採取とかをこなしていたもんね。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、おめでとー!」
「ありがとう。流石にちょっとびっくりしているよ」
「でも、これからは学園で忙しくなるからタイミング良かったですわね」
ルーカスお兄様はびっくりしているけど、アイビー様はタイミングが良かったといっていた。
因みに、ルーシーお姉様とエレノアは、お互いに手を取り合ってランクアップを喜んでいました。
「サンディさんもEランクにランクアップですね。イヨさんはFランクにランクアップです」
「そうなんですか?」
「びっくり」
「おお、サンディちゃんもイヨちゃんもおめでとう!」
更には、サンディとイヨも冒険者ランクがランクアップしました。
二人とも、僕達と一緒に着実に依頼をこなしていたもんね。
「アレク殿下とリズ殿下もDランクにランクアップです」
「本当ですか?」
「お兄ちゃん、やったね!」
そして、僕とリズもDランクにランクアップしました。
ちょっとびっくりしている所に、リズが抱きついてきて喜んでいます。
「皆が揃ってランクアップしたから、今日はお祝いしないとね」
「ティナ様、その提案は賛成です」
「折角だから、ワイワイとやりましょう」
「「「わーい」」」
ティナおばあさまの提案に、カミラさんとレイナさんも賛成です。
先ずは屋敷に戻って、報告しないと。
という事で、マロード男爵領の屋敷に皆で帰ります。
おばちゃんは宿を別に取っているので、ここでお別れです。
「あらあら、皆ランクアップしたのね」
「凄いわね。冒険者として見習い卒業ね」
「「「おお!」」」
王妃様とアリア様に報告すると、一緒にいたミカエル達も喜んでくれました。
さっそくというので、お昼に引き続いて皆大好きお鍋タイムになりました。
今度は色々なお肉を使用したしゃぶしゃぶです。
「にーに、おめでとー」
「ねーねも、おめでとー」
「ミカエル、ブリット、ありがとうね」
ミカエルとブリットが、ジュースで乾杯してくれた。
二人とも、自分の事の様に喜んでくれます。
「しかし、これでアレクとリズも中級冒険者の仲間入りか」
「このまま地道に冒険者活動を続けていけば、直ぐにCランクに上がるわね」
「最年少での上級者の仲間入りは間違いないわ」
ジンさんとレイナさんとカミラさんも、僕とリズが直ぐにCランクに上がると断言していた。
というのも、Cランクに上がるのには要人警護と犯罪者の捕縛が必要でした。
ジンさん曰く、これはいつも僕達が行っている事らしく、直ぐにランクアップするだろうという事です。
ここでいう犯罪者は普通は盗賊とかですけど、僕達の場合は闇ギルドが相手だもんね。
それに、要人警護を行う必要があるけど、僕達が逆に警護される側ってのもあるよなあ。
「にーに、おかわり!」
「おっと、まってな」
「うん!」
「ぶり!」
「はいはい、順番ね」
色々考えるのは今日は止めておこう。
皆で楽しまないとね。
僕は、ミカエルとブリットの分のお肉をしゃぶしゃぶしながらそう思いました。
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