四百六十四話 フリーダムな披露宴が終了

 そして、次の結婚式の話を聞いた酔っぱらいがヒートアップしてきました。


「どうせなら、今回の面子を呼べばいいんじゃね?」

「待て待て、それじゃバスク子爵領の冒険者が足りないぞ」

「それを言うなら、ブランターク男爵領の冒険者も足りない」

「なら、全員呼んじゃえば良いんだな」

「「「そのとーり。ガハハ」」」


 もう酔っぱらいが制御できなくなっているぞ。

 好き勝手に、色々な事を言っている。

 でも、酔っぱらいの話はあながち間違いじゃないんだよなあ。


「ぐ、ぐえ……」

「ジンさん、しっかりして下さい」

「こんな巨乳の美人と結婚式するなんて」

「もげろ」

「はげろ」


 因みに新郎のジンさんは、またもや独身男性冒険者によって潰されてしまいました。

 独身冒険者が、ジンさんに怨念を呟いています。

 もう酔っ払って、色々な事が駄目っぽそうです。

 

「仕方無いわね」

「ほら、医務室に行くわよ」

「披露宴中に回復魔法をかけましたけど、もう効果がありません」

「ぐぼえ……」


 そして顔が真っ青なジンさんは、レイナさんとカミラさんとアレクサさんの手によって、ギルド内の医務室に運ばれていきました。

 新郎新婦が披露宴会場からいなくなったので、もう披露宴は終わりですね。

 という事で、帰宅準備が出来た来賓から送っていきます。


「ぐえ……」

「ああ、ランディ様無理をしないでください」


 そして、次の酔っぱらいのターゲットにされてしまったランディさんも潰されてしまって、ルルーさんに担がれて医務室に運ばれていきました。

 ルルーさんはジンさんの妹さんだけど、とっても美人だもんね。

 でも、飲み過ぎは駄目ですよ。


「よーし、次のターゲットの所にいくわよ」

「「「おー!」」」


 そして、独身女性陣に混じっているクレイモアさん。

 相変わらず独身男性を狙う姿を見て、かなりドン引きしていますよ。

 こっちも酔いがまわって、収集がつかなくなっています。


「いやあ、楽しい結婚式でしたな」

「ええ、形式張らないので気楽に参加できましたわ」

「皆さん、とてもフレンドリーですね」

「次の結婚式も楽しみだな」


 その間も、僕は偉い人を送っていきます。

 今度は、教皇様とレリーフ枢機卿とカレン様を送っていきます。

 教皇様は、ちゃっかりと次の結婚式に参加すると言っているよ。

 これは絶対にランディさんとルルーさんの結婚式に参加するつもりだな。


「「「うう……」」」

「「「ガハハ!」」」


 商務卿と宰相の家族は、もう少ししてから送っていこう。

 未だにぐたぐたなので、下手に近寄れないよ。

 こうして、多くの人が主賓が消えたことに気づかないまま、披露宴は終わっていきました。

 皆さん、自由すぎますよ。

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