四百六十話 ジンさんとアレクサさんの結婚式の始まり

 そして、ジンさんとアレクサさんの結婚式当日がやってきました。

 またもや、僕はいそがタクシーです。

 各地にゲートを繋いで、来賓を教会に連れてきています。


「らでぃちゃとるるちゃ」

「とってもなかよち!」

「まあまあ、ジン様の妹さんにも良縁があったんですね」

「「そーなの」」


 そして僕が連れてきた来賓客に、おめかししたミカエルとブリッドがランディ様とルルーさんの事を一生懸命に話しています。

 今は教皇様と共にやってきたカレン様に、二人で説明しています。

 カレン様もルルーさんの事を知っているので、嬉しく思っているようです。


「おお、完治していない体をおして前線で指揮する若い領主様と、その領主様の危機を華麗に救った導くもの様の妹君ですか。中々美談ですなあ」

「そーだよね」

「うむ、これは是非とも説法で話させて貰います」


 そして、リズが教皇様にルルーさんがランディ様の事を助けた所を説明しています。

 教皇様は、ランディ様とルルーさんの行動にとても感動している様です。

 実際には、ブラッディメイドさんがオオカミをぶった切ったんだけど、ここは詳しく説明しないでおこう。

 こうして、ジンさんの結婚式が始まる前に、子ども達がランディ様とルルーさんの事を広めてまわってしまいました。

 どうせこの後直ぐに分かるのだから、ちょっとだけバレるのが早くなったと思っておこう。


 来賓は全て揃ったので、ジンさんは二回目の結婚式なので皆スルーして、僕達はアレクサさんの控室に向かいます。


「「「綺麗!」」」

「「あれちゃ、きれー!」」

「皆さん、ありがとうね」


 アレクサさんはスタイル抜群だから、ウエディングドレスがとってもよく似合っています。

 出会った頃よりも青色の髪も少し伸びていて、今日は綺麗に編み込んでいます。


「いやあ、美人がウエディングドレスを着ると見栄えがするね」

「試着の時から思っていたけど、スタイルが良いのは羨ましいわ」


 今日は親族席に座る予定のレイナさんとカミラさんも、アレクサさんのスタイルを褒めていました。

 因みにレイカちゃんとガイルちゃんは、おとなしくレイナさんとカミラさんに抱っこされています。

 今日はレイカちゃんとガイルちゃんもこのまま結婚式にも参加します。

 ルリアンさんとナンシーさんの所のグランドちゃんとガリバーちゃんに、ソフィアさんのステラちゃんとオリバーちゃん、侍従のお姉さんのメイちゃんとリラちゃんも結婚式に参加します。

 今日は赤ちゃんや小さい子どもがいっぱいだな。

 流石にルイちゃんとエドちゃんは、王城でお留守番です。


「皆様、そろそろお時間となります」

「「「はーい」」」


 係の人が結婚式の時間だと呼んできたので、僕達はレイナさんやカミラさんと共に教会の中に戻ります。

 因みにジンさんの控室にはルルーさんとランディさんがいて、色々と話をしていたそうです。

 結果的に、僕達がジンさんの控室に行かなくて良かったみたいです。

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