三百九十五話 前倒しで教皇国に向かう事に
バイザー子爵領での炊き出しの翌日、捕まえたならず者から得た情報を早速各国で共有する事に。
因みに、速報で各地へ情報を送っています。
「いやはや、流石は双翼の天使様に勇敢な天使様ですな。我が国も、早速各街へ周知しました」
舞台となる教皇国からは、サイファ枢機卿が参加します。
僕達の事を褒めつつ、早速対策をしています。
「本当は娘がくる予定だったけど、まだまだ育児で忙しいのよ。初めての子どもだからしょうがないわね」
帝国からはシェジェク伯爵が参加します。
皇帝の側室であるケイリさんはまだ赤ちゃんが小さいので、今回は参加見送りです。
「しかし、闇組織は何をしたいんですかね。共和国も対策で忙しいわ」
共和国からは、外交担当のクレイモアさんが参加します。
因みにクレイモアさんは、もう一人同行者を連れてきました。
「ジェックです。十歳になります。姉がいつもお世話になっています」
「この子は、私の歳の離れた弟よ。今日は両親も不在なので、連れてきたの」
ジェックさんはクレイモアさんと同じ赤っぽい短髪で、とてもしっかりしていて優しそうな人だ。
僕達が会議をしている間、ジェックさんはリズ達と共にルカちゃんとエドちゃんと触れ合うそうです。
勿論ジェックさんは、ジンさんチェックを通過しています。
そんなこんなで、会議はスタートです。
王国からは、陛下と軍務卿にティナおばあさま。
それと、辺境伯様とジンさんと僕とルーカスお兄様が参加します。
「闇組織が新たな拠点を探しているのは間違いない。奴らは恐らく懐古派の拠点を放棄するつもりだろう」
「陛下の意見に私も同意します。強固に抵抗していた懐古派の砦ですが、最近になって様子が変わってきたのは事実です」
陛下の意見に、サイファ枢機卿が同意した。
懐古派が占拠する砦では、段々と聖騎士団の勢いが増しているという。
「しかし、直ぐに懐古派の見切りをつけて次の拠点を探す辺り、闇組織はしたたかですわね」
「そうですね。いくら叩いても、あっという間に逃げていきますわね」
シェジェク伯爵とクレイモアさんの言い方だと闇組織がまるでゴキブリの様に聞こえるけど、確かに闇組織のあのしつこさはゴキブリ並だよな。
ここで陛下が、とある決断をした。
「よし、アレクとジン達の懐古派の占拠する地域への派遣を早めよう。アレク、ジン、急ぎになるが準備をして三日後に行くことにしよう」
「分かりました」
「直ぐに準備を始めます」
「辺境伯、前倒しになるが調整を頼む」
「承りました。我が家は何時でも対応できます」
こうして、僕達が懐古派の占拠する地域に向かう日程が確定した。
まあ、僕達は王族や貴族であるとともに冒険者だから、直ぐに動けるけどね。
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