サンタクロースの生まれた日~空に飛翔(かけ)あがる時~
夢ノ命
第1話 サンタクロースの付き人の小人たち
「はしれっ そっりっよっ! かっぜっのように!
ゆっきっのっなかをっ! かっるっくっ はっやっくっ!」
サンタクロースには、二人の付き人の小人がいました。
赤いトンガリ帽子をかぶった青い体の男の子シャシュと、
白いトンガリ帽子をかぶった緑の体の男の子フォーフィーです。
二人とも、野球ボールくらいの大きさでした。
「やぁ、ノリノリじゃないか、シャシュ!」
フォーフィーがプレゼントの箱の山から、ひょっこり顔を出して、そう言いました。
「当り前じゃないか。なんたって今日は、ク・リ・ス・マ・ス!
どんな日よりもとくべつじゃないか」
シャシュは、目をらんらんと輝かせ、チョコレートのお菓子のつつみを結び直しました。二人の小人たちは、プレゼントの準備に追われていました。
今日は23日の夕方の4時、イブの夜は、そこまでせまっていました。
「あしたは、サンタクロースの晴れ舞台だね」
フォーフィーが、シャシュに目配せをしました。
「ああ、どんな日になるのやら。こればっかりは、予想がつかない」
シャシュは、頭をかきながら、背伸びをするように、天井を見上げました。
「きっと、最高の夜になるよ。想像してごらん。
僕らのサンタクロースが空をかけめぐり、夢を贈る姿を」
フォーフィーはそう言うと、目を閉じて、想像の続きの中に、飛び込みました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます