藤島

「藤島くんに揶揄われてたのも

ちゃっかり聞いてたのよ!

も、もしだけど、シンジさえよかったら。

この私が彼女紹介してあげてもいいけど!?」


「え」


「いいじゃん、山吹!

紹介してもらえよ!そしたら、この学年でお前だけ彼女いないよなー、なんて揶揄うこと、藤島くんはできなくなるだろうしさ!」


バンバンと隣のやつは大して親しくもないのに、俺の背中をたたいてみせた。


正直、痛いからやめてほしい。


「あ、ああ。

そうだな、、ほんとは取り敢えず、勉強だけど、息抜きに彼女とデートとかすんのも悪くないよな、、」


「そ、そうだよ!紹介してもらっちゃえ!

てか、ニセカノでもなんでもいいから作っちゃえば、藤島くんは黙るだろーよ!」


「そ、そうだな!」


「よし。決まりね。シンジ、一人、

良い子がいるのよ。取り敢えず、会ってみない?今週の日曜日。喫茶店で」


「分かった」

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