幼馴染

「彼女が欲しいんだって??

マジで??」


地獄耳…!


ヒナタときたら教室の隅で、

何人かの女子と喋っていたのだが、

話をやめて、こっち来た。


「なんだよ、山吹。おまえ、橘ヒナタに

名前呼びされてるけど、どういう関係なの!?」


隣のやつが驚き、俺は

ただの幼馴染だと説明した。

そしたら。


「幼馴染!?マジで!?

羨まし過ぎる!!」


クラス替えをしたばっかで。

ヒナタと俺の幼馴染な関係性は、隣のやつは知らなかったのだ。


ヒナタがモテモテで有名なのは知ってたけど。まぁ、昔から美人だったけど、

高校生にもなれば、良い女に拍車がかかってきてまして。


「そ、そうね!私たちはただの幼馴染よね!」


「あ、あ。そうだ」

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