12. 闇と光
闇に吸い込まれそうだった
目の焦点はまるであってない
言ってることは滅茶苦茶で
やってることも支離滅裂で
それでも足掻いた
光を見出そうと
誰かと話さないと
薬を飲まないと
自分を傷つけないと
ダメだ
全部効かない
なにをすればいいかわからない
身体と脳が乖離している
僕はどうすればいいのか
いっそ、暴れようか
その瞬間、闇と目があってしまった
さっきまであっていなかった目の焦点が
バチッとあった
その目は
闇に見出された目だった
その瞬間僕は闇に飛び込んだ
それが僕の最期
皆言うだろう
そうなる前に相談しろ、とか
周りに迷惑かけるな、とか
それが出来る状態にいたのなら
僕は闇に見出されるなんてことはなかった
もし君が
僕の傍にいてくれたのなら
僕は光を見出せたのかもしれない
僕だって闇に飛び込みたかったわけじゃない
光を見出せた君にはわからないよね
僕だって本当は
光を
けれどそんな思いは
誰にも届かない
きっと届いた時は
その人も闇の中にいるのだから。
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