第380話

そんなこんなで、邪神を討伐してから3日が経過して秀明さんたちと再び合流。


地球じゃ見た事ないような物をお土産として買ったりと観光する事もできたし大満足。


まぁ、世界的にはそれどころじゃ無い様子だけど。

月が突然降ってきたり、それを破壊する攻撃をポンポン使える存在がいたりとかまぁ、混乱して当然だよね。


流石に、手加減できるような状態じゃ無かったからね。


まぁ、俺たちはもう日本に帰るし問題無いな。


(という訳で創造神さんよろしくお願いします)


(お任せ下さい)


空間の一部が歪み初めて俺が何時も理外で作るワープホールのようなものが現れる。


ワープホールの向こう側が見えないけど。これ日本に繋がってんの?と思ったら桃源郷の景色が映った。

日本酒が湧き出る酒に顔を突っ込んでガブガブ酒を飲んでいる雷太がいるから間違いない。


「アレ?体が動かないんだけど?」


もしかして騙して悪いがされる?

ワープホールをくぐって日本に帰ろうと思ったら体がピクリとも動かせない。


「健康診断のようなものです。大人しくしていてください」


「えーっと楓さん?それにリーリンさんまで。ちょっと服を脱がさないで!」


いつの間にかこっちの世界にいた楓さんとリーリンさんに拘束されて服を脱がされる。

いやもう、なんでこんな事になっているのかわけが分からないんだけど!


「言っておくが映司が無理やり種族進化したのがこんな事になっている原因だからな?

そもそも、どれだけ危険な事をしたのか理解しているのか?」


体をピクリとも動かせない状態で服をひん剥かれて全裸の状態でお説教される。


確かに死ぬかも知れない危険な行為だったとは思うけど……

やらなきゃ死んでたよ?


「種族進化しても人では無い不定形の何かに進化する可能性もあったんだぞ?現にステータスで種族名が確認できないだろう?

それは神が把握していない。地球に存在しない全く新しい種族だからだ。姿が変わらなくて良かったな?」


あ〜成程。成功するしない以前に成功したって。見た人のSAN値を減少させるような存在に進化してた可能性もあったと……


地球が種族進化させてくれてる時は進化先をしっかり設定してから進化させているのに。


今回俺は進化先を決定せずランダムな状態で進化させたからまじで危なかったって事か。


うん。大人しくされるがままに調べられる事にしよう。


「はい。終わりました。もうすぐに動けるようになっているので早く服を着てください」


たっぷり一時間全裸で拘束されてたわけだけど。ようやく開放された。


いぞいで魔力で服を作り直す。


「で、俺の体はどうなっているんです?」


「龍と悪魔が融合した種族になっていますね。まぁ、安定はしているのである日突然映司様が爆発四散する事は無いと思います」


取り敢えず問題ないって事かな。


それにしても龍と悪魔が融合した種族か。

だから〈精神支配〉なんて言う物騒なスキルが手に入ったのかな。

悪魔って人間の精神を操ったりするイメージだし。


と言うか実際に大罪系のスキルは対応する感情を増幅させる効果があるし。悪魔はイメージ通り精神を操ることに長けているって事だろう。


そもそも龍と悪魔の融合生物になった理由だけど……


種族進化する時にソフィアに〈嫉妬〉を使ってサポートしてもらったし。俺自身も〈憤怒の王〉を使ったからな。それが理由だろう。


「楓さん?まだ種族名の欄が読めないんだけどほんとに大丈夫何ですか?」


「地球に戻ったタイミングで新たな種族として記録され名付けがされるので種族名の欄が読めるようになるのは、それからですね」


そういう事。まぁ、安心して良いって訳だね。


「それじゃ。このワープホールを潜れば帰れるんですよね?」


「地球側からも繋げたので安心してください。ワープホールを通れば確実に日本に帰れます。あぁ、後。今回作ったワープホールは破棄せず、そのまま維持する事になったのですが、その結果。この世界と地球の世界の時間の流れが同じになりましたので、こっちの世界で一時間過ごしたら地球でも一時間時間が進むようになりました」


「つまり、今後。ワープホールの存在すら知っていれば自由に行き来出来るけど。精神と時の部屋的な使い方は出来ないよって事でOK?」


「そう言うことですね」


俺からしたら少し残念な気がするけど。

秀明さん達特に奥さん達からしたら朗報だろう。


奥さんたちはこっちの世界の人なんだから。家族はこっちの世界で生きている訳で、行き来できるなら定期的に会うことができるし。


時間の流れも同じなら、地球にいる間にこっちの世界の時間が進みまくって、逆浦島太郎状態になることも無くなった訳だし。


「それじゃ、帰りますか日本に。帰ってからも秀明さんの手続きとか時間がかかるだろうし」


(それじゃ。お世話になりました創造神さん。この神剣(鈍器)は創造神さんが好きなように使ってください)


(映司さんのおかげでこの世界は救われました。感謝してもしきれません。また機会がありましたら是非この世界にお越しください)


創造神に見送られながらワープホールをくぐった。



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読んでいただきありがとうございます。




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