第276話
「と言っても初めから綺麗に解体するのは難しいから最初はリーリンに教えて貰いながらになるから結局リーリンのところに行くんだけど」
スキルの補正があったとしても最初から上手くいくわけ無いからな。
それに解体するのに広い場所も必要だからな。
解体するなら結局桃源郷ですることになるだろう。
「と言うわけで、ワイバーンの解体の仕方を教えて貰いに来ました」
「別に問題ないが、授業料にワイバーンの肉を貰うぞ?」
「大量に有るし好きに貰っていって」
300匹はいるからな。
一匹から部位とか考えずに計算すればトン単位の食べれる肉が取れると思うし正直どうやって消費しようってレベルだからな。
売ろうと言っても、ワイバーンの肉ってgいくらで売れば良いのか良く分からないし。
大量にあるからって安売りするのは、面倒臭い事になるだろうし。
時間停止機能のついた収納アイテムが有るから年単位でゆっくり消費すればいいかも知れないけど。
消費より増える速度の方が早そうだよね。
これからもダンジョンに言って魔物を討伐する訳だし。
あ〜でも。割と何とかなるかも。
取り敢えず今は解体に集中しよう。
「それでは早速、解体を始めるぞ。映司ここにワイバーンを出せ」
リーリンさんが指を出したところにワイバーンの山を作った。
「一番スタンダードなワイバーンだな。こないだのマギアイアンワイバーンに比べたら味は落ちるが十分上手いからな。一度、説明しながら通しで解体するから、よく見ておけよ」
リーリンさんが丁寧に説明しながらワイバーンを解体していく。
凄い手際よく解体されていくから見ていて少し楽しい。
「そう言えば、ワイバーンって生で食べれるの?」
「新鮮なら問題ないぞ。内蔵は流石に火を通さないと食べれないが」
そう言えば内蔵も食べられるのか。
ダンジョンで内蔵ってドロップしないだろうし。地味にワイバーンの内蔵ってレア?
もしかしたら心臓とかならドロップするだろうけど小腸とか大腸とかはドロップしないだろう。
「生で食べられるなら龍の姿でワイバーンの肉、食べ放題でもやろうかな。雷太とフィロも合わせて」
体のサイズが大きければ、その分量を食べる事が出来るからな。
俺は龍の通常サイズ、雷太、フィロは本来のサイズで食べ放題すれば、かなりの量の肉を消費出来るだろう。
「ちょっと想像してみたけど、凄い絵面になりそうね」
龍と竜がガツガツ肉を食べている絵。確かに凄いインパクトがありそうだな。
「動画でも撮る?」
「映司って龍の姿だと映りたがりになるわよね。いや、最近は人の姿でも割とそんな感じかしら?」
龍の姿の時はいくらでも見てくれって感じになるのは確か。
それに引っ張られて人の姿でも写真撮られたりしても別にって感じになって来てるかも。
Dtubeの広告収入が思ったより貰えるのも、
動画を撮るのに前向きになっている原因かな?
編集方法の勉強とか結構大変だけど。
「まぁ、動画撮る撮らないは実際その時に決めると言うことで、はいミスリルのナイフ」
リーリンさんは2匹目の解体を始めている。
説明する必要が無いので一匹目を解体している時よりかなり早い。
「そうね。それじゃ先ずはウィーワイバーンから血を抜き取って」
ウィーに血を操作させて血抜きを一瞬で終わらせるのマジで便利だよね。
一瞬で終わるし、完璧に血抜き出来るし。
「それじゃ血はこの空き瓶に入れてね」
ワイバーンの血は錬金術の素材になったり、アイテムに効果を付与する時の触媒になったり使い道が有るみたいだからね。
後でドロテアのところに持って行って、詳しい話を聞いてみよう。
「流石ミスリルのナイフ。スパスパ切れる」
魔力を込めれば込めるほど切れ味を上げることが出来るからな。
それにしても、切れ味の良いナイフが無いと解体するのは大変そうだ。
あ〜でも、SCSFにはミスリル武器を上げてるはずだから、それを使えば解体は出来るか。
今日で全てのワイバーンを解体するつもりは無いから何匹かはSCSFに解体してもらうつもりだけど、ちょっと不安になってきた。
まぁ、SCSFに売る分だけ解体してもらえば失敗しても問題ないし気にする必要ないか。
ソフィアは苦戦しながらもワイバーンの解体を終わらせる。
リーリンさんと比べると少し傷ついているけど、初めて解体したにしては綺麗だと思う。
「一匹解体するだけでもだいぶ疲れるわね」
「お疲れ様。正直解体はリーリンさんに任せといても、そのうち終わりそうだけど。どうする?」
ソフィアが一匹解体を終わらせる間に3匹解体を終わらせてるからな。
「そうね……折角だし、もう一匹解体しようかしら。こう言うのは数をこなさないと上手くならないし」
こうやって魔物を解体するのは、魔物がダンジョンから出てきた時だけだから、そこまで機会はないだろうけど、解体スキルが役に立つ事もあるかも知れないし、ソフィアがやるって言うなら付き合うか。
------------------------------------------------------------------------
読んでいただきありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます