第215話
「それなら俺がサイズを変更するスキルの
スキルの書が手にはいらないかちょっと動いて見るよ。当てはあるし。その間フィロはここで果物とか食べれる植物を育てて欲しい」
「畏まりました。誠心誠意やらせていただきます」
ダンジョンからでたら、フィロには手を出さないようにお願いしておかないと。
「そう言えば、果物とか収穫出来るところまで成長させるのにどれぐらいかかる?」
「味等を考慮しないので有れば、一瞬で果物を実らせ収穫出来るサイズまで育てることも可能です。そこそこの味で良いのなら3日前後、美味しい果物ならばじっくり1週間程かける必要があります。後、大前提として種や苗無しでも私が魔力を消費して種や苗を創造して育てる事は出来ますが。そうやって作ったものは激マズなので、このダンジョンに無いものをご所望の場合、申し訳無いのですが種か苗の用意をお願いします」
なるほど。種や苗を用意する事ぐらブランドのある品種でも無ければ難しい事じゃないし
特に問題にならない。
最高級ブランド品種じゃない分味は落ちるかも知れないけど、そもそも高級品を食べて生きてきた訳じゃないしその程度俺は気にならない。
それにしてもたった1週間で味もしっかり美味しい果物を収穫出来るサイズまで育てられるとかフィロ一体いれば食料不足になる事は無いだろうな。
リーリンさんのダンジョン農場を見てから、自分たちだけでなんでも用意出来るようにしておくだけでも有利に交渉出来るようになるよなーって思ってたんだよね。
いくら強くても食料を手に入れる事が出来なければ死ぬだろうとか。
考えて圧力をかけようとしてくる輩もいるかも知れないし。
実際そんな事しようものなら、俺からの報復が起きる可能性があるし。なんなら普通に他国に亡命するだけだろうと思われているので、そんな安直な圧力のかけ方はしないと思っているけど。絶対と言うのは存在しないからな。
そんな事しても意味ないよと分かり易く示す事が出来るフィロの存在はかなり重要だと俺は思っている。
「わかった。今度来る時に育てて欲しい植物の種や苗を持ってこよう。とりあえず。このダンジョンで収穫出来る食べる事が出来る植物を3日と1週間それぞれの味が気になるから両方のパターンで育てて欲しい」
「畏まりました」
フィロの事を説明するのに写真があった方が説明しやすいので何枚か写真を撮らせて貰ってから、フィロに『またね』と別れ告げてから、ダンジョンの入口に繋がるワープホールを作って転移する。
泊まっている部屋に一気に帰っても良かったんだけど、それだと入口を警備している兵士に、いつまで経っても戻って来ないと勘違いされてしまうからな。
まぁ、種族進化して魔力量が増えたことと、理外が完成して魔力消費が減り、俺から放出される余剰魔力を貯蔵してくれると言う効果までついて魔力に余裕が出来たから出来る事だけど。
前だったら部屋に直接転移して、転移でダンジョンから脱出しましたって事後報告で伝えると言う感じだっただろう。
「お疲れ様です新藤さま」
ワープホールを通り抜けてダンジョンの入口に出ると入口を警備している兵士たちが敬礼をして出迎えてくれる。
ソフィアがいるならまだしも、俺だけしかいないのにここまでする必要ないと思うんだけどな。
それだけ真面目な人たちを選んでダンジョンの入口に配置しているということなのかも。
ダンジョンに入って魔物を倒せばLvが上がる。Lvが上がれば身体能力が上がる。
危険な思想を持った人が秘密裏にダンジョンに入ってLv上げなんてされたら大変だからな。
入口を警備する人員はかなり気を使っている筈だ。
「兵士さんたちも警備お疲れ様。予定通り1階層目の地図を完成させましたよ」
「おぉ!本当に2日で終わらせてしまうとは」
びっくりするほど兵士たちが湧き上がる。
そんな嬉しいことか?まぁ、美味しいダンジョンだし、そのダンジョンの地図が完成したとなれば嬉しい事ではあるか。
「取り敢えず、これが写しです。自動マッピングの魔導具本体はエリックさん経由でお返しします」
「分かりました」
そう言えば、地図にはどこで何が採集出来るとかまでは記されて無いんだよな。
そこまで自動でやってくれるとなると便利すぎると思うし、そこまでやってくれなくても仕方ないか。
「ちょっと地図を借りて良いですか。出来ればペンも」
全てのポイントを教えてあげる訳じゃないけど、数箇所ぐらいは教えて上げても良いだろう。
独占する程価値のある情報って訳じゃないし。
兵士さんが走ってペンを持ってきてくれたので、地図に直接採集物の情報を書き込んでいく。
「俺が見落としている採集物も有るだろうし、場所をしっかり覚えてないから書いてない物も有るから、それは自分たちで頑張って探して。それじゃあ、エリックさんにも報告しないといけないから俺はこれで失礼しますね」
敬礼をした兵士たちに見送られワープホールを使い宮殿に帰った。
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