150話

まさか、複数の方に続きが読みたいと、言っていただけるとは思っておらず。

少し期間は空いてしまいましたが、投稿を再開させて頂こうと思います。

以前のようなペースで投稿することは難しいですが。楽しんで頂けると幸いです。

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「海外行くなら、もっと楽しい理由で行きたいな。ホントに」


将来は海外に行ってみたいなとは思ってたけど。一回目は巨大なスライムを倒しに行って(毒殺を計画する連中もいたな)

2回目は、自分たちの国を作ろうとしてるテロ組織と戦うために海外に……


「落ち着いたら、今度は一緒にE国に行きましょう。その時は私が案内してあげるから」


今回もソフィアは日本でお留守番だ。

母国はE国なので、お留守番というのは少し違うかもしれないけど。


ソフィアも含め家族全員が俺がE国に亡命しないようにする人質のようなものだ。


ソフィアに関しては俺に対してと言うより。

E国側に俺に余計なチョッカイをかけるとソフィアが不幸な事故に遭うかも知れませんよ?と言う圧力をかけるためみたいだけど。


どちらにせよ。まじでそんな事が起きたなら、冗談抜きで国ごと滅ぼすかもしれないけど。

河村さんあたりは、その辺理解してると思うけど。

理解できない奴、自分に良いように解釈するやつ。何でか知らないけど、自分は大丈夫だという謎の自信家。


そういう奴はいっぱいいるからな。


流石に、関係ない人を巻き込むつもりはないけど。


ブチ切れて理性を失った結果。龍の姿で大暴れする可能性はゼロじゃない。

特に〈憤怒〉が俺のこと乗っ取ろうしてくることもあるし。

大罪スキルと言うものは強力なだけでなく、意思見たいのが宿っているようだ。

〈憤怒〉の場合、全てに憤怒して全てを破壊しろと俺に言って来る。

何時もは、ウルセー黙れ。焼き殺すぞ!って言えば黙るんだけど。

俺がブチギレて正常な判断が出来ない場合〈憤怒〉に体を乗っ取られるかも?


「そうだね。ソフィアと2人でゆっくり観光とかしたい。そんな事が出来るようになるのは何時になるのか見当もつかないけど」


ダンジョンスタンピードやレッドムーンが起きるのを知っているからね。


スキルを使って犯罪行為が落ち着いても、次は魔物の脅威が本格化して、ゆっくり旅行なんて出来ないだろうな。


「まぁ、数日ぐらいなら時間を作ることも出来るでしょ」


そのぐらいのワガママだったら許されるか。


色々終わったらソフィアと何処か旅行に行こう。

と言っても、やる事だらけなんだよな。

ヴァンパイアっ娘改め彩夏さいかを八咫鏡のある場所に連れて行ったり、天皇陛下との会談だったり。オークションだったり。10月には出雲で日本の神々と顔合わせ。

予定詰まりすぎじゃない?

本当はSCSFの入隊希望者の入隊試験の1部を手伝うって話だったけど。これは流石に余裕が無いってことでキャンセルさせて貰ったけど。


「これ以上駄々こねてると、出発する時間になっちゃうから。真面目に準備するか」


準備と言っても出発に必要なものを用意するという訳でなく。

家に置いていく物をマジックバッグから取り出す感じだけど。


「これ。ミョルニル・レプリカって言うんだけど、丁度いいから、家に置いといて。もしもの時に誰でも使えるような武器にしようかなって」



「レプリカと言え、神話に出てくる武器を防犯用にするって……流石、映司にぃ。レベルが違う」


褒めてるのか貶してるのか微妙なラインだぞ?それ。


「キラキラネームは……とか言ってた割に災禍さいかって名前にしようとした人には勝てないよ」



「ヴァンパイアっぽい名前って考えたんだもん!」


まぁ、ヴァンパイアになってしまった事をしっかり受け止められて、ヴァンパイアとして生きていくことを決心した様なので、その点安心はしたけど。

態々名前をヴァンパイアに寄せる必要はないだろう……


結局、さいかって呼び方はそのまま。

漢字だけ変えるということになって、ヴァンパイアっ娘の名前は彩夏になった。

養子になったからフルネームは新藤 彩夏と言うことになる。


「まぁ、レプリカ程度なら。映司からしたらそこら辺の鉄製武器と変わらんだろうしな。そう言う扱いになるのも当然だろう」


リーリンさんはそうなのかも知れないけど。

流石に俺はそこら辺の鉄製武器と神話に登場する武器のレプリカが同等だとか思ってないよ?

殴るか燃やす方が強いとは思ってるけど。


「とりあえず。ミョルニル・レプリカは置いていくから自由に使って。で、サラッと会話に入ってきたけど彩夏はE国に行く準備できたの?」


日本政府は、一度ヴァンパイアの本能を暴走させてしまった。彩夏を俺がいない状態で放置しておきたく無いらしく。


俺と一緒にE国に行くことになる。

その連絡がいまさっき来たもんだから、大慌てで準備をしていた訳だ。


「終わったよ。映司にぃがマジックバッグ貸してくれたし」


必要かも?って思うものをとりあえずマジックバッグに突っ込んで来たようだ。


「それじゃ、そろそろ出発しようか。あっちの出発準備もそろそろ終わりそうだし」




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読んでいただきありがとうございます。

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