第100話

「うーん。寝てる時は魔力発電機は切っておいた方が良いかも」


発電機にしては静かだけど。パソコンの起動音のようにブーンってずっと音がする。


寝れないって程煩くないから気にしなくても良いけど。


発熱は全くしてないから吸音材で囲めば行けるかも。


普通の発電機にそんなことしたら大変な事になるだろうけど普通じゃないし大丈夫だろう。


とりあえず吸音材ネットでポチっておこう。


「今日はペットショップ行こう」


昨日、濾過器以外にも水草も育つライトとかオートフィーダー、ホウネンエビ的な生き物の卵とか色々水槽グッツが追加で手に入ったからここまで来たらアクアリウムを始めようと決めた。


因みにホウネンエビ的な生き物は魚の食べ残しや糞を食べたり。生えてきたコケも食べてくれて勝手に増える。淡水、汽水、海水どれでも生きていける凄いお掃除屋さんだ。


後、肉食魚の餌にもなる。

これ、万が一外で繁殖したら大問題になりそうだから最新の注意を払わないといけない。

水換えで水槽から抜いた水は俺が蒸発させて処理しよう。


水にハードクリーナー(ホウネンエビ的な生き物の名前)の卵が混じってるかもしれないし。


ダンジョン攻略も頑張ったしここらで1日休日を入れないと疲れちゃうし。


「それじゃ、クラリスに車を出して貰いましょう」


車が使えるってほんと便利だよね。


と言うわけでクラリスさんの運転でペットショップに向かう。


「では、私は車でお待ちしていますので」


クラリスさんは車に残るようなので、2人でペットショップに入る。


「魚は見なくて良いの?」


「魚を入れるのは全部準備が終わってからだしね。今日は買わないからスルーでOK」


今日買うのは水槽と水槽台

底に敷くソイル、水草ぐらいかな。ライトと濾過器はあるし。


ハイスペック濾過器が色々やってくれるから買う機材が少なくすんでありがたい。

ヒーターも要らないしCO2添加装置も要らないし。


と言っても最初は無難にカラシン系にしようとは思ってるけど。

水槽も30cm規格水槽にする予定だし。

おっきい水槽の方が水量が多いから水が汚れるのがゆっくりで管理しやすいって言われる事も有るけど。

部屋に置くには30cm水槽ぐらいが限界だ。


「ほんとマジックバッグ最高だ」


オールガラスの水槽が割れないように気を使って持ち運ばなくて済むのは精神的に優しい。


「ソフィアは猫が気になるの?」


「やっぱり猫可愛いなって」


俺が水槽用品を見ている間ずっと猫を見てたからな。


俺は何もしなくても怖がらせちゃうから近づかなかったけど。



「俺が家にいてもビビらない子なら飼ってもいいんだけどね」


猫は俺も嫌いじゃないし。



「猫型の魔物でも従魔にするしかないわね」



そうは言っても魔物でもビビられるからな。

昨日、猫飼いって言うスキルのスキルの書を丁度、手に入れてるから猫の従魔を手に入れることは出来るけど。

それなりに強い魔物じゃないと家では飼えないんじゃないかな。


「それに今は精霊の卵の面倒をみなくちゃいけないし。今猫を飼う余裕はないと思う」


それもそうか。


「そう言えば精霊の卵はどんな感じ?」


「若干大きくなったかしら?あとはうっすら青色に変化してる」


どうやら順調に成長?してるらしい。


今日は他に予定はないので真っ直ぐ家に帰る。


「そう言えば映司様。前に話したE国のダンジョンマスターの件、本格的に動くことになると思います」


雷太にダンジョンマスターとして先生をして欲しいって話だったな。


「外国にダンジョンに行くのもアリかなってちょっと思ってたし」


ダンジョン攻略報酬欲しいし。

特に魔力体生成装置。


と言ってもダンジョンマスターを倒して攻略報酬が貰えるのは最初に攻略した1回だけ。


だから、ダンジョンに入るの渋られる可能性が高いけど。入れるんなら挑戦したいな。


「河村さんからいつ連絡が来ても良いように準備はしときます」


クラリスさんがそう言うってことは直ぐに話が来るだろうし。


それにしても2回目の海外か…

特に何も起こらなきゃ良いけど。


ん?別に俺がE国に行く必要ないのか?


あっちが来るってことも考えられるし。


それはそれで面倒事に巻き込まれる気はするけど。


少なくなってるけど。海外便がなくなってるわけじゃない。

海外からE国のダンジョンマスターを殺すために刺客を日本に送って来るかも知れない。


と言っても良く飛行機に乗るつもりになるよな。実際テロリストに撃墜された飛行機もあるのに。


そう考えるとやっぱりE国に行くことになるのかね。


対策ぐらい考えてそうだし。スキルや魔導具でテロ対策ぐらいしてそうだけど。


と言うか俺が行く必要ないよね。雷太1人で行かせるか?


まぁ 、そこら辺は河村さんから電話が来たらわかることだろう。


電話が来るまではいつも通り好きなことやってれば良いだろう。


水槽も1式買ったばっかりだし。今日は危ないことなしで過ごそう。

折角、外に出て変なことに巻き込まれなかった珍しい日だし。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読んで頂きありがとうございます。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る