第96話
「ダンジョンのお土産は有るけど。鹿児島のお土産買ってなかった」
新幹線に乗る前に駅のお土産屋さんでサツマイモを使ったお菓子を買った。
危ない危ない。お土産忘れは重罪だからね。
それより、桜島ダンジョンがスタンピードを起こしたら大変なことになるので早いところスタンピードが起きないように設定を変更したい。
今回は危ないから雷太を返したけど。
早めに雷太を連れてもう1回ダンジョンマスターを倒しに行かないとな。
と言っても今度のダンジョンマスターは本来のダンジョンマスターだろうから雷太も充分活躍出来るだろう。
雷太がタイマンでダンジョンマスターを倒した方がダンジョンマスターになれる可能性が高そうだし。
戦えそうならタイマンで戦ってもらうか。
でも念の為、雷太のパワーアップを考えた方が良いのかな?
魔物でもスキルの書が使えるなら話は早いんだけど、無理らしいんだよね。
その代わり最初からスキルを沢山覚えてるって感じらしい。
人は初期スキル1つか2つなのに対して10とか普通にスキル持ってるみたい。
普通に考えてレベル上げが1番確実だと思うけど。
竜から龍に進化させるってのも強くなる方法としては有りだよな。
どうすれば進化するのかわからんけど。
俺は七つの大罪のの名を冠する魔物を倒して
進化したから、雷太もそうすれば進化するかな。
そう簡単に遭遇出来る魔物じゃないだろうけど。
そんなことを考えながら新幹線の移動時間を潰していたら眠たくなってきたので目を閉じて仮眠をすることにした。
「うーんもう品川か...」
途中新幹線を乗り換えてまた仮眠をして気づいたら品川まで帰ってきていた。
ボチボチ降りる準備をしながらスマホを弄る。
「あ〜やっと東京についた」
東京についたらホームにおりて伸びをする。
今回はクラリスさんが迎えに来てくれてるのでこの間と一緒でロータリーに向かう。
「アレ?ソフィアも一緒に来たの?」
「当たり前でしょう?電話で大丈夫って言われたって心配だったんだから」
「あ〜。完全にイレギュラーだったんでちょっと苦戦したけど。実際そんなにダメージを受けた訳じゃ無かったから。そこまで命の危機って感じじゃ無かったけどね。ソフィアにこの指輪あげるから使って、例の魔力体生成装置だから」
魔力体生成装置の話はソフィアも聞いてるから説明は必要ないはず。
「攻略報酬はこれを選ぶと思ってたけど。自分で使わないの?」
「魔力体生成装置の為に積極的にダンジョン攻略するつもりだし。そのうち俺も使う事になるはず」
何時になるか分からないけど。
「それに魔力体なら気温影響を受けないし。桜島ダンジョン一緒に行けるようになるよ。雷太に桜島ダンジョンのダンジョンマスターにもなって貰うために近いうちにもう一度行く予定だし」
魔力体は体も服も魔力で再現された物なので対策なしで溶岩湖の真横を歩くことができる。
まぁ、魔力体が破壊されて生身に戻っちゃうとまずいけど。
魔力体以外の対策してない訳だから大変な事になるよね。
そう考えると魔力体以外の対策もしていくのが安全か。
「BPが半分になった状態の私でも大丈夫なの?」
「まぁ、攻撃手段が氷魔法だし。雪原階層からは厳しいかも知れないけど。溶岩湖階層ならなんとかなると思うよ」
剣とかみたいな攻撃力をあげる武器じゃなくて杖とかみたいな魔法攻撃力をあげてくれる武器があればソフィアのパワーアップになるんだけど。
闘技場に行くか。
牙とか炎の結晶と自分の魔力だけでリソースに変換できるものを用意し放題な俺からしたら、1番魔導具を集めやすい方法だからね。
「すぐって言っても2週間ぐらいは時間をおくけどね。明日は闘技場行こうかな」
オークションに出品する魔導具も数用意しとかなきゃいけないし。人工魔導具用の宝石も集めとかなきゃいけない。
「私もついて行きたいけど。闘技場じゃ経験値入らないのよね」
便利な闘技場だけどデメリットのひとつに経験値は手に入らないというものがある。
少しでもBPを上げる為にレベル上げをしたいソフィアからしたら経験値が手に入らない闘技場に行くなら普通にポップする魔物を倒しに行きたいだろう。
「ロスのレベル上げもしたいし。雷太、ロス、ソフィア、クラリスさんの4人は普通にダンジョンの魔物を倒して、俺は闘技場で1人アイテム収集ってのが良いと思うんだよね」
「結局そうなっちゃうよのね。これも桜島ダンジョンに行くためなんだから頑張るけど」
また2人でどっかに出かける日を作るか。
ダンジョンばっかりってのも殺伐としすぎだし。
その後はダンジョンで手に入れた物の話になったんだけど。当然、お肌を綺麗にしてくれる泥の説明をした時が1番ウケがよかった。
ぶっちゃけ魔導具より喜んでる気がするんだけど。
勿論、量確保してるのよね?って言われたけど。入れ物が無かったからポーション瓶に入れて少量しか持って帰って来れなかったって説明するのを躊躇するぐらいに喜んでたもん。
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