第34話

「随分とぶっちゃけましたね?」


「なんとなく想像はついていたのでは?」


まぁ、なんとなくはそう言う思惑もあるだろうなとは思ってたけど。


「と言ってもこうやって護衛できるのは学校が休みになってる今だけですよ?」


学校が始まったら流石に護衛は出来なくなる。


「私たち的にはそれまでにE国に帰りたいですけど。本国がどう言うか…多分帰れないんですよね…」


「そこまで俺のことが重要だと考えられてるってことですか?」


「どこの国も映司と言う戦力は魅力的に見えるのよ。昨日BPに関しても広まっちゃったし」


掲示板に載せたバカがいたせいでな。


「後、本国は日本も神造兵機を所持していると考えています。映司様はもちろん日本とも仲良くしたいというのが本国の考えです」


日本にもねぇ。E国にもあるって言ってるようなもんだけど、良いのかね?

有名なので言うとエクスカリバーとか?

あれって神が作ったものなのか?

神が作って泉の乙女がアーサー王に渡したとかなら神造兵機ってことになるのか。


これに関してはこれ以上ここで話すとお互い喋りすぎるかもしれないしスルーしよう。


後でこっそりE国にも、日本の三種の神器的なものがあるみたいですよって河村さんに伝えておくぐらいでいいだろう。


「ちなみにソフィアお嬢様はそう言ったこと関係なしに映司様と仲良くなりたいと思っているようなので仲良くしてあげてください」


まぁ、最初は面倒臭いなって思ってたけど結構自由にさせてもらってるし。

仲良くはしていたいなとは俺も思うけど。


後は日本や外国の牽制にもなるし。


「まぁ、こういう話はここまでにしましょう。で、ソフィア様明日はどこに行きたいんですか?」


「どこに?うーん日本っぽいところ?ガ〇ダム見に行きたいわ」


ソフィア様そう言うの好きなタイプだったの?


「どこの学校も休校ですし、学生が多そうですね。後、雷太はお留守番として。ソフィア様のエルフ耳はどう隠しますか?」


ソフィア様ってバレ難いように多少変装して行くんだろうけど、エルフ耳をどうにかしない限りいっぱつでバレるよな。


「ソフィアお嬢様がエルフだという情報は出回ってないので特に隠さなくてもエルフがいたと騒ぎになるでしょうがソフィアお嬢様だとすぐにはバレません」


今のところソフィア様=エルフとはなってないから隠す必要がないってことか。


「うーんやっぱり危険なんですよね」


何が起きるかわかったもんじゃないし、あと俺の知り合いに会った時が面倒臭い。


「なのでダンジョンに行きませんか?日本政府からの許可は俺がとるんで」


2人もダンジョンに対する興味は持ってるはずだ。


「私はそれでも構いませんが……」


ソフィア様は微妙な表情をしている。


「別にガ〇ダムを見に行かないって言ってるわけじゃないですよ。レベルをあげて自衛ができるようになってもらってからってことです」


「まぁ、それなら」


ソフィア様からも了承が貰えたので自分の部屋に戻って河村さんに電話をかける。


「もしもし河村さんE国のお姫様がずっとホテルにいるのに飽きてきたみたいなのでダンジョンに連れていこうと思うんですけど。許可ってとれますかね?」


「ホテルから出るのは百歩譲って良いとしてどうして目的地がダンジョンになるのかな?」


「いつ襲われるか分からない場所よりもダンジョンマスターが味方なダンジョンの方が安全だと思いません?後、E国にも三種の神器のような神造兵機があるみたいですよ。特にこちらの三種の神器について調べるつもりはないけど。日本と仲良くしたいみたいですよメイドさんいわく」


「ダンジョンで負った怪我は日本政府は一切責任を持たないという条件なら通ると思う」


怪我させるつもりはないし。もし怪我してもポーションがあるから大丈夫だろう。


そう言えば河村さん達もポーションいるかな?


「そう言えば河村さん達は3級ポーション入ります。数持ってるんですけど」



「それはあるなら欲しいが。数を持ってるってそんなに沢山手に入る物じゃ無いはずなんだが」


河村さんに交差点ダンジョンの闘技場について説明する。


「無条件に宝箱を出現させることは出来ないけど。そう言う風にすれば宝箱を手に入れることが出来るわけか…」


コストはかかるし魔物と戦闘する必要はあるけどね。


「そう言うわけです。で、俺が払うコストだと中身が3級ポーションのことが1番多くていっぱい持ってるんですよ」



「それはわかったけど。沢山のポーションをダンジョンから持ち出していたらそれこそ話題になるはず…まさか!」


「いっぱい入るバッグも宝箱からゲットしました」


容量は重さ250kgまでで時間経過は現実と一緒なワンショルダーバッグが宝箱から一つだけ出たのでありがたく使わせて貰っている。

まぁワンショルダーバッグの入口よりでかいものは入れられないって欠点もあるけど 、250kgも入るのでかなり重宝している。


バッグなのにL表記じゃないんだと思ったけど、ただのバックじゃないし気にしたら負けか。


後はマジックバッグも魔導具なので効果を発揮するには燃料である魔石が必要。

燃料の魔石が無くなると中身が飛び出すのでその点も注意が必要らしい。

マジックバッグは魔道具の中でも燃費が良い方なので、そんなことになるのは殆どないらしいが。


ちなみにマジックバッグの中ではこれでも下の中ぐらいの性能らしい。


個人で普通に使う分には充分すぎるぐらい便利だけどね。



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読んで頂きありがとうございます。




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