第2話 不思議な国 ニッポン

 先日、日本の金利の上昇が決定された。これは、総裁の交代後になされる予定のことが、現総裁の下でなされたという点ではサプライズであるも、大枠では、予想されていたことではある。


 不思議なことであるが、当日、テレビの放送にて示される見解は、この決定に否定的であった。現在の円安に対して最も有効な施策と、テレビ局の人間が知らぬということは考えられないが。


 ローンが上がる。そうかもしれない。でも、この急激な円安で、みなさん、困っているんじゃないの。ガソリンが上がり、電気代が上がりと。


 株価が下がった。バブル当時に比肩する今の株価。ところで、現在の日本経済の国際競争力がバブル当時に比肩すると想う者が日本にいるのだろうか?


 ようやく、まともな判断をした日銀及び政府に対して、あくまでど素人の振りを貫き、否定的なコメントを多く述べる日本のテレビ放送。やはり、日本というのは不思議な国である。


 補足:あくまで私が見たテレビの番組が否定的な見解を示したのである。(未確認ではあるが、)全てのテレビ局、番組がそうであったという訳では無いだろうことは付記しておく。


 追記:なぜ、現総裁の下で前倒し実施されたかというのが、さまざまに憶測されていたが。恐らく、11月の消費者物価3.7%増(前年同月比)の情報を事前に入手してであろう。あらゆる圧力・助言に馬耳東風を貫いて来た人であったが。なるほど、数字に強い人は、数字に弱いのである。

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