毎度燃えるVTuber生活

神織紫苑

低評価が増えたのでゲームをする

第1話低評価一万超えしたので大人気ゲームをしようと思う

:タヒね。

:消えろ

:引退しろ

:キモいんだよ


『皆さん、こんにちわ~。今日も今日とて暴言が絶えませんね〜』


:消えろ

:ウザい

:はよ引退しろ


『引退はしませんよ。まだ初めて一週間ですのでね』


これは俺のチャンネルのいつもの光景。

俺の配信はなぜかよく燃える。

毎度、アーカイブは低評価一万超えるし、配信中の暴言は絶えない。

ただ、楽しいので毎日配信するし炎上に乗っかって企画もしている。


『今日は晴れて前回までのアーカイブの低評価が一万を超えたのでとあるゲームをしていこうと思います』


『その名もみなクラ。今日はこのゲームをしていきます』


【みなクラ】

正式名称はみんなでクラフト。

このゲームはワールドにあるすべてのアイテムが立方体になっていて好きなように建築やサバイバルができるという大人気ゲーム。


『低評価一万超えしたのでみなクラで森を燃やしてもう増えないようにしたいと思います』


:消えろ

:タヒね

:ウザい

:引退しろ

:つまんないからやめろ


『おー、みんなも賛成していますね!』


:してない

:死ね

:やめろ


『ワールドは事務所さんが所属VTuberのために開いてくれたのでいいかな』


:やめろ

:他の人に迷惑

:他の人が可哀想


『何を言ってるんですか。俺だってこの事務所のVTuberなんですよ』



ここで少し俺の話をしよう。

俺は有名事務所【WORLDs】所属のVTuber。

名前は月代ムイ。

引き籠もりの高校生という設定で全身ジャージ姿のライバーです。

三期生で唯一の男性VTuberなせいでよく、というか毎日炎上している。

例えば、残りの三期生の4人とコラボするなとか、百合の間に挟まるなとか、お前がいると周りに迷惑だろとかマジで俺に関係なさすぎて笑える。

お前らのような厄介なアンチのせいで他のライバーさんとはコラボできないし、まだ三期生全員でコラボもしていない。

まあ、アンチが配信に来るだけまだマシだし俺のことを推してくれる人も片手で数えるくらいいるからいいんだけど。


そんなわけで厄介アンチさんと毎日楽しく配信をしています。

以上。



『まあ、お前らがそんなに言うなら』


:お、引退配信か

:やったー引退だーw

:俺たちの願いが叶ったな


『いやいや、違うよ。みなクラでの話』


『俺の拠点をみんなの拠点から最小地図5枚くらい離せばいいよね』


:チッ

:違うのかよ

:つまんねーな

:死ね

:消えろ


俺が発言すれば突っかかるようにアンチさんが喧嘩を売ってくる。

こんなもん慣れればどうってことないんだけどな。


『みんなも納得してるし始めるよー』


そう言い俺はゲームを開始した。

ワールドに入ると初期スポーンにでた。


『へぇ~~、発展してるんだな〜』


初期スポーンにと思えぬような建物の中に出た。

これは一期生の方が建ててくれたものだったはず。


だが、ここで誤算が…

入ったのが深夜帯だったのが不味く、誰かからチャットが流れてきてしまった。


〈MaShiRo〉はじめまして。君、初めてなら手伝ってあげる。


一期生の海風真白さんからだ。

真白さんはWORLDsで1位2位を争うほど人気が高くファンも沢山いる。

そんな方からチャットが届いたら…


:お前マジで

:関わるなよ


こういうコメントが来るんだよな〜。

はぁ~~。

どうするか、ちゃんと答えるかそのままにするか。

う~~ん。

よし、こうしよう。


〈Mui_Tukishiro〉ありがとうございます。ですが、大丈夫です。


これなら、大丈夫だろう。


速攻地図5枚分離れよう!

それがいい。


『じゃあ、今から移動しまーす』


:死ね

:ムイ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ

:はよ引退しろ


こんなコメントは無視しつつ移動中にベッドや肉を狩っていった。

木もかり作業台も作った。


そんなこんなで大体地図5枚分は離れたところについた。


『よしっ!ここから俺の街を造ろう!!』


『今日はこれで終わりだな。それじゃあな!』


:死ね

:消えろ


終わりまで暴言かよ…

てか、こいつら語彙力ねぇな…

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