第3話 私には都合がいい

第3話 私には都合がいい Part1

ヴォーテ・ライニング。


その青年が生まれ育った家庭は、代々、人の生活を脅かすモンスターを懲らしめることを生業としていた。


当然、彼にもその役目は回ってきた。


**********


<砂丘>


「(あれほど酷い町ははじめて見た…)」


**********


<回想>


数日前。


ヴォーテは七掌陣を探すため、旅をしていた。

村や町を転々とし情報を収集する。

その繰り返しの果てに、ある町にたどり着いた。


「これは…」


家や建物が穴だらけだった。

近くにいたモンスターにたずねる。


「これか?

あのデカい鳥にやられたんだよ」


「鳥?」


「ああ。

ワシなのかタカなのか、よく分からないが、砂を飛ばして攻撃してくる。

みんな迷惑してるんだ…」


「許せない…」


**********


<砂丘>


「私との勝負、受けてもらおうか」


ヴォーテが起動スターターをオンにする。


「ああ。俺にボコボコにされるので良ければな。

五仕旗…」


「Primal Generation!」

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