『続続 お月様とお饅頭』

やましん(テンパー)

『続続 お月様とお饅頭』


 ウサギさんが運転する宇宙タクシーは、なんなくバンアレン帯を越え、15分で月と地球の中間点に達しました。


 『いやあ。順調ですぜ。良い宇宙晴れすね。』


 『そうね。』


 ひいさまは、アンゴラうさぎさんの姿をしています。


 気のない返事をしたのは、なんだか、おかしいと感じたから。


 なにかが、接近しています。


 『運転手さん。下からよ。』


 『えい。わかっておりやし。こいつは、宇宙海賊ピーターポンのチーチンプープイ号、略してチープー号す。地球製造すが、謎の、勢力すよ。まかしてください。わが、流星7号は、並みのタクシーではありません。お饅頭は別として、地球人などには、負けないす。行きます。シートベルト着用。いきますよ。』


 『あー、あー、こちらは、地球海賊チープー号。停船せよ。さもなくば、あ。……まてぇ。おやぶん、あいつ、早い。…………』


 タクシーは、急速加速し、あっという間に月の

エリアに入り、見えなくなりました。


 『な、なんですかいなあ、あれは、月に隠れましたぜ。おやぶん。』


 『ふふん。』


 と、言ったのは、海賊ピーターポンです。


 『やはり、月には、何かあるな。』


 『お宝ですか。』


 『ああ。とんでもない、お宝だな。ぞくぞくしてきたぜ。月のなぞを暴いてやる。』


 海賊たちは、みな、パンダさんの姿でした。


 『いざ、月に、行くぜ。政治家と、政商だけにもうけさせちゃ、もったいないぜ。超高感度撮影準備! サンプルルーム稼働。ばっちり、証拠をつかんでやる。お饅頭を出せぇ。ミルクも出せぇ。』


 『パンパンだあ〰️〰️〰️〰️〰️!』


 ついに、海賊パンダさんたちの、活躍が始まるのです。


      🐼

 


 


 


 


 

 


 

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