第103話皇帝の儀式
アベルが皇帝になる儀式が執り行われようとしている。
アベルに服従を誓った貴族達も参列してシクシクと見ている。
そして大勢の民衆が見守り、それ以上に大勢の兵士が守るように儀式が始まった。
普通なら盛大な喜びを称える声が聞こえるはずなのに・・・式場はシーンと静まり返っている。
「まだ、合図はないのか・・・」
「もう待てないぞ。このままだとアベルが皇帝になってしまうぞ。あのアベルに、あらぬ罪をきせられて何人もの仲間が死んだ事か・・・」
「心配するな・・・アベルが1番最初に死ぬ事になっている」
「そうなのか・・・わたしの手で討ち取りたかったのに・・・」
見張り台の空中から麻酔銃を撃った。
見張りの兵士は、1人、2人と呆気なく夢の中でお楽しみのようだ。
めちゃめちゃ効き過ぎだぞ。
ニタニタと微笑んでる顔が物語っている。どんな夢をみてるのだろう。
ステルスモードを解除。
俺は、見張り台の上から皇帝になる儀式がよく見えるぞ。
ちょうどアベルがこちらに向いて、高らかに剣を突き上げて勝利宣言をしてる最中。
「幾多の災難に遭った帝国なれど、我は打ち勝った。そして、我は偉大なる神に選ばれし、神の子。さあ、儀式を始めよう」
そして皇帝の椅子にゆっくりと座ったぞ。
急いでコルトMT64005.56 NATOを取り出して用意。
そんな風景を俺は、スコープからのぞき込んでいた。
「南風1メートル、温度27度」と忍者ゴーレムからの報告を聞きスコープを微調整。
「こんなもんで良いな」
又もスコープをのぞき込む。
アベルの
眉間に穴が開き再度、ポイントを合わせて引き金を引いた。
弾丸は心臓部に命中。これで確実に死んだぞ。
座っていた椅子からズレ落ちて、ようやく大変な事が起きたと周りも気付きだす。
これで勝負は終わったぞ。
「アベルは死んだ!作戦開始だ!」
もうあっちこっちから解放軍が飛びだす。
群集は逃げ惑い抵抗する兵士も次々に倒され始める。
ヘビ男に巻き付かれた兵士は、「ボキボキ」と凄まじい音を響かせて死んでいった。
その正面に火球が襲う。しかし、左手の盾が跳ね返す。
魔法士に跳ね返った火球で燃える魔法士。
その盾には、魔法反射の魔法陣が施されていたのだ。
ライオン男から猛獣モードに変身した猛獣は、兵士の首を噛み付く。
鮮血が飛び散り兵士は呆気なく死んだ。次の獲物に飛び掛る。
それを見た兵士に恐怖が走る。我先に逃げ惑う兵士。
「王妃シャンシャ様は、生きているぞ!! 王女シャルロッテ様も生きている! 武器を捨てて無用な抵抗はよせ! このままだと反逆罪で死刑になるぞ」
解放軍が必死に怒鳴る。そして手向かう者は
解放軍の戦いは、2時間で終わった。
アベルが死んだ事が大きい。それに解放軍の武器や防具も素晴らしい活躍をみせた。
「反逆者アベルは死んだ。よいか! 只今より王女シャルロッテ様が皇帝に御成りになる。心して国に尽くすのだ」
ゴーレム01が現れて、
1000体が掃除すれば、あっという間だ。
あれ!折角の1万のゴーレム01が、こんな仕事しか無かったのか・・・
空飛ぶボートは、忍者ゴーレムが密かに故障させて飛ぶことも不可能に・・・
民衆の目の前に、王妃とシャルロッテが現れると歓喜の声があっちこっちから聞こえるぞ。
その中には戦いに勝った解放軍も大勢が見守っている。
皇帝の台座の前で「皆には迷惑をかけてしまい申し訳ないと思っている。わたしは民の為の政治を行なうことを、ここで誓言する。
又も歓喜に沸いた。
オズオズと白い服をまとった2人が現れて、シャルロッテは
その瞬間から皇帝になったシャルロッテ。
右手には皇帝に杖、左手には知識の証の法典が握られている。
今回の貴族の態度に激怒した王妃は、アベルに従った全ての貴族を平民に降格。
財産だけは認める処置を発表する。
密かに領地に帰った貴族で、2つの貴族が
ここでゴーレム01が空から強襲。
空飛ぶボート500に対して、こっちは1000を超すゴーレム01。
それに忍者ゴーレムが前もってボートに細工して、高度を上げると低速でしか飛べないようにしてやった。
高度を上げた空飛ぶボートは、ゴーレム01の的でしかない。
空中戦にもならない。1時間で勝負を決めた。
反乱した貴族は、民衆の前に引張りだして、その場で首を
領地も財産も没収。その噂をあえて広めた。
空いた領地は、皇帝の直轄地となった。
その直轄地で新たな議会制度を知らせる。議会議長1人と議会議員10の選挙を行なう事を知らせる。
都市3ヶ所で、ゴーレム01が住人に対して議会制度と選挙とはを、永遠とスピーチ。
質問は、質問コーナーの10体の聞くようにした。
もう長い列ができて人気だぞ。
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