第2話 変化

「どういう、ことだ?」

「知らない、知らないよ。わかんないよ。

 ねえ、、、お願いだから 助けて」


涙がこぼれ落ちた。本当なんだと知った。嘘だと疑った。でも、きっと本当なんだろう。どうすれば良いのだろうか。「助けて」なんて言われても僕にどうしろと、何をしろと。訳がわかんない。


「とりあえず、休もう」

「…..わかった」


その日はうちに泊まらしてベッドに寝さした。僕は床だったけど、そんなこと今はどうでも良かった。


この世界は平和だ。だって人は死なないから。死ねないから。でも、今日幼馴染の両親が死んだ。なんでだ。あれ、そう言えば、死って何だっけ。わからない。死とは何だ。死とは死とは死と死と死死死死死死死死死



朝起きた。いつの間にか眠っていた。何か考ていた気がする。でも思い出せない。エルシアも起きた。その顔はいつも通り優しそうな顔だった。


「そう言えば、畑で取れた野菜余ってるからおじさんたちに分けたいんだけど」


「おじさん?それって誰?」


「…….そう言えば、お前は俺みたいに両親がいない子供だったな。なんか忘れてたわ」


「ふふ、何言ってんのよ」


そのあと。いつも通りエルシアは家に帰って、いつも通り昼に眠って、いつも通り朝を迎えた。いつもみたいな朝が

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