幕間③〜白草四葉のクローバーフィールド・その3〜前編

――――――『白草四葉のクローバー・フィールド』


「クローバー・キッズのみなさま、今日もようこそ〜! クローバー・フィールドの白草四葉です!」


――――――今回から新企画スタートです!


「はい! これまで、《ミンスタ》で募集したアンケートを中心に、『彼氏にしたい男子の特徴』などを発表してきましたが……今回から、わたしと同じく高校生ユアチューバーとして活躍している《竜馬ちゃんねる》のお二人にも協力していただいて、白草四葉が『恋愛指南』として、告白を成功に導くためのアドバイスを公開していきたいと思います! 拍手〜」


――――――竜馬ちゃんねるのみなさん、よろしくお願いします。


「さらに、竜馬ちゃんねるサンとのコラボ企画として、これからは、男性向けの内容の動画も配信していこうと考えているんだけど……今回は、その第一弾として、『男子に送る! 告白の成功率アップの方法四選』をお送りします! イエ〜イ! いつも、わたしを応援してくれているクローバー・キッズの女子のみんなは、周りの男の子に、今回の動画を教えてあげてね! それでは、さっそく行ってみましょう! 告白の成功率アップの方法その1」


――――――①相手と仲良くなっていない場合はまず距離を縮めるべし!


「告白を成功させるうえで、いちばん大事なのは、なんと言ってもこれだと思うの。男子にとっては、ショックなことかも知れないけど……女子は、あまり親しくない男子や友達と思っていた男の子に告白されることに抵抗を覚えるんだ……この現象を『ぬいぐるみペ◯ス・ショック』という言葉で説明して、竜馬ちゃんねるのホーネッツ1号サンに引かれちゃったんだけど……(笑)」


――――――そんなふうに言われたら、男子としては普通に引くでしょ(^_^;)


「でもね、告白される側の女子の気持ちもわかってほしい。『そう言われても、あなたのこと良く知らないからどう答えて良いかわからない』『わたしのこと、そんな目で見てたんだ……』不意打ちで、急に告白されても、心にバリアを張っちゃって、こんなふうに感じちゃうことが多いんだよね」


――――――じゃあ、告白したい男子は、どうすればいいの?


「そこで重要なのが、上手に好きバレさせながら、相手との心理的距離を縮めて行く方法」


――――――好きバレ? 好きなことがバレるのって、大丈夫なのかな?


「相手に好きだってバレるのは恥ずかしいと思うかも知れないけど……どちらにしても、そのあと、告白しようと決めている、告白前に度胸をつけるためと割り切って(笑)」


――――――その『上手に好きバレ』って、具体的にどうすればいいの?


「行動としては、近くの席に座ったり、話しかけたりする機会を増やすことかな……身体的距離が近づいて、会話の機会が増えれば、それだけ相手に意識してもらえる可能性もたかくなるしね! ただし、この時点での身体的接触、つまり相手の身体にふれるアプローチは、絶対にNG(と、両手で✕印を作る)! 学生でも、セクハラになるから気をつけてね」


――――――会話でも、好きバレさせていく方法はあるの?


「会話の場合は、相手の好みや趣味に合わせて、『こんど、一緒に〇〇に出掛けたいな』『一緒に◯◯に行けたら楽しいだろうな』って、お誘いに近い言葉を盛り込むこと。ここでも、ただし! この段階では、具体的に『好き』とか『付き合いたい』とかの言葉は、極力、使わないこと」


――――――えっ、そうなの?


「ここで、そういうことを言っちゃうと、『なんだ、チャラい人なんだ……』って思われちゃうからね(笑)あくまで、具体的な言葉にせずに、相手に興味・好意を持っていることをアピールすること! あと、相手の好みを知る意味でも、『どんな男子が理想のタイプ?』とか、『推してる有名人はいる?』っていう質問は、効果的だと思うな」


――――――そうなんだ!


「とにかく、『わたしに興味を持ってくれているみたいだけど、もしかして、わたしのこと、好きなのかな?』って、相手に思わせることが、最初のポイント! 続いて、告白の成功率アップの方法その2」


――――――②頼りになるところやギャップを見せて相手に意識させる


「ここからが、ただの男友達で終わってしまうか、それ以上の存在として意識されるかの重要な別れ目だから、注意して聞いてほしいトコロ! 最初のポイントをクリアして、心理的距離が近づいたら、相手に《オトコ》として見てもらえるように、がんばってほしい」


――――――具体的にはどうするの?


「たとえば、相手が重い荷物を抱えて困っている時に、助けてあげるとかね! 本当に、『ベタやな〜』と、ツッコミたくなるようなお約束のシチュかも知れないけど、心理的距離が近づいているなら、効果アリだよ! あとは、中高生なら、同じ部活や委員会活動をしている場合、相手の仕事を引き受けたりとかも有効かな?」


――――――ギャップを見せるっていうのは?


「ギャップを見せて相手に意識させるっていうのは、一緒に出かけたりするようになったら、いつもと違う服装で普段との違いを見せることかな? 男子も女子と一緒におでかけした時に、普段の制服姿と違う私服姿を見ることができたら嬉しくない? 女子だって、それは同じなんだ! あとは、二人でおでかけした時に、いつも以上に、気遣いや気配りをしてくれたりとかしたら、もっと、その男の子のことを意識しちゃうよね〜。さらに、次は告白の成功率アップの方法その3」

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