第4話 クラスマッチに入れ込む広津先生に違和感!?
特進クラスの担任・竹田が保健体育担当の広津先生が用意してくれた「ソフトボール・クラスマッチについて」が記された用紙を配布した。
「来週の金曜日はグラウンドでソフトボールです。男子で野球道具がある人なら持参してかまいません。それで…」続けて説明しようとした竹田が生徒たちの反応を目視していると体格の良い男子の手が挙がった。
「はい、森さん、何か?」
「あ、あのっ、クラスマッチの選手の男女の内訳で、男子は5人までにす、することって、ど、どうしてですか?」
「
その日の放課後、少し雨でぬかるんだ場所を避けながらグラウンド周囲を軽くランニングして部室前にグラブを取りに戻ると、団扇で扇ぎながら広津部長が姿を見せた。
「…聞いたろ、クラスマッチの件」
「オレら出番ないでしょ、向こうが殆ど女子だし」めんどくさそうな
「まあ普通ならな…。お前らの出番はないよな」
「…普通じゃないんスか、
「仮に凄いヤツがいて、お前らが負けそうになったら?」
「あり得ないですけど、途中からオレらが駆り出されるっしょうね…」と言う
「来週までにソフトの投げ方で練習しとけ、念のためよ」
「…練習?」
「ルール的には女子だからスローピッチだけど、男子同士ならファストピッチもイケるようにしたから」
単なる体育の授業なのに、こんな手の込んだ準備をする必要が? いつになく丁寧に説明する広津に何やら違和感の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます