戦線少女

イケヒロ

第1話プロローグ 別れと出会い

205X年某所

「ママ!みてみて!!お花!!」


「あら…ほんとねぇー」


「リサはこれが欲しいのか??」


「うん!!あ!あとこれも!」


「え、、えぇーー?!」


「いーだろせっかくだし、買ってやれよクリス!」


「もぉー、しょーがないわね、タケルがそー言うなら」


「ドーォーモアリガトウゴザイマシタ、マタノゴリヨウヲオマチ、シテオリマス。。」


「パパ!ママ!ありがと!!」


「よかったなぁーリサ」


「うん!」


「今日何食べたい?」


「カレー!カレーー!が食べたい!」


「お!カレーか、とぉーさん、肉がよ、よかったなぁー、、はは、」


「もぉーーふふっ」


(いつまでも、、こんな日々が続くと思ってた、、)


3年後‥

「お母さんちょっと出かけてくるね!」


「どこ行くの?リサ」


「ちょっとともだちんち」


「6時には帰ってくるのよ??」


「うん!行ってきまぁーす!」


「気をつけ行ってらっしゃい!」


(どうして、、この時に、家から離れたんだろう、、、)



タッッタタッッタ


「やばい!門限間に合わない!」


《ただ今E地区3番地に…問題が起きてるため、道路を臨時封鎖しております。》


『っちまたかよ』 『最近多くね?』 『あら。。』


(え、、私の家の近く。。。帰らなきゃ!!!)


「君!そっちいっちゃ危ないよ!?」


「帰らなくちゃ!」


「どーしましょう、、ミカさん、、あの子行っちゃいましたよ??」


「そーですね、あっちに無線を繋いで連絡致します。。」


「団長出さん?今そちらに少女が、、ええ、おそらく娘のリサかと、、はい、

、、、はい、わかりました。。」プツッ

「ここで待機ですって、」


「了解です。」


タッタッッッタ ごつんっ!


(いててて‥)

「国際防衛軍養成学校???え?。。。あの、、国防??」


「‥‥」


「ね、、なんでそんな目で見るの??、、ねぇ。。。」


「‥すまん、、、本当に、、」


「う、、そんな、、嫌だよ、、」


「……最後に、、挨拶を。。」


「父さん、母さん、、ただいま。。。。(ひくっ)遅れちゃって、、ごめんね。。ごめん、、、ほんとに。ごめんなさい、、、、、」


「リサ、、いいのよ。。」


「!?」


「リサが幸せに、、幸せになってくれたら、、、………」


(…………)


「本当にすまない。。わたくしの実力不足だった。。。。」


「ねぇ、待って、、」


スタッ

「な、、名前、、」


「別に名乗るほどでもない、、、」


「……」


「C部隊補佐の、、川尻 クリスだ、、、、」


「あ、、ありがと、う、、」


「……C部隊、帰還せよ!!、、、、また会う時があったら、よろしくな、、」


「、、、、、、、ん、、、」


ゴォーーーー

「ヘリ、きましたよ??」


「ああ。。」


バタン!

「今回初めて団長失敗しちゃいましたね。。。あの子もあんまり泣いてなかったし。。」


「そぉーですわね、、団長さん、、クリスちゃんも後に引きずらなかったらいいんですけど。。」


「。。。。。。。。。。。」


「リリクイタシマスノデ。アンゼンシートノゴチャクヨウ、ヲ、オネガイ、イタシマス。」

カチャッ


ブロロロロロ


「父さん、母さん、、あたし、、明日から、、どうしよ、、」


(私は、、この出会いの後が、どういう巡り合わせをくれるのか、、知らずに綺麗な三日月をただ、ただただ見つめた。。)

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