④虚ろな人形は不味い愛を食べる
登崎萩子
プロット
参考作品:『呪術廻戦』『鬼滅の刃』瑠子ちゃんだけ『プリキュアシリーズ』
世界観:コロナ前の現代日本が舞台。超常現象が起きる世界線。
式神、妖怪、妖精、悪魔のような存在はいても死んだ人間は生き還らない。
設定・仕組み:人間の感情は、魂の
感情の容量:四人は
悪霊本体は久遠と取り憑かれた人間にしか見えない。ただし、悪霊が作り出した武器や攻撃は一般人にも見える。悪霊は喋らないが、動きや色の変化で気持ちを推測出来る。狛犬は喋る。
悪霊は人間から感情を奪っていた。個体によって好きな感情が違う。その為、四人も基本的には悪霊と同じ感情しか食べない。ただし、近い感情は少し食べられる。また、他人から摂取したものを貯めておく上限が人によって違う。消費する量、速さも違う。
摂取方法も全員異なる。
感情を食べる場合、相手の心の強さによって食べづらい場合がある。
心が強い→身体的、肉体的に健康。夢や目標がある。対人関係が良好。また、逆に他人への警戒心が強く、感情を見せないようにしている人物も心が強いので食べづらい。
心が弱い→病気の人。自分に自信がない等、精神が不安定。また、逆にすぐ他人を信用してしまい警戒心が薄い人物。
上限の違いにより、
味は悪霊が食べる種類とは違うので、不味く感じる。瑠子の勇希に対する気持ちによっても味が変わる。逆に勇希の気持ちでも変わる。
他の感情では、味は大きく変化しない。
作中では、不味さは進行度合いに比例する。ラストで、瑠子は勇希の事が好き=史上最強に不味くなる。
容量:久遠→全ての感情 上限0 本体は狛犬なので感情が必要ない。
勇希→恐怖 上限80/100
亀が剣になると消費される。燃費は良い。他人が恐怖するところを見たくない&食べ過ぎるタイプ。食べ過ぎてしまうと相手は意識不明になる。瑠子の『愛』を食べることで補給する。
はるか→怒り 上限50/100
燃費良し、食べ方上手。通行人の怒りををちょこちょこ食べる。器用なタイプ。
英莉→楽しみ 上限70/100
作中一燃費が悪い。接種方法も面倒くさいので、苦労人。そのため、中盤で昏睡状態になる。最期に目を覚ます。
海人→喜び 上限60/100
結構容量以上に貯められる。たまに90とか。しかも減りが遅い。悪霊に取り憑かれているのを喜び、人間を辞めたいので無理しがち。久遠の計画の理由に呆れて、勇希側に寝返る。勇希と二人で狛犬殺しをする。
主要キャラクター
主人公:
性別:男性
年齢:17才
身長:164cm
外見:ちょっとくせっ毛。タレ目気味。ぱっと見ぼーっとして大人しそう。
過去:母親は画家で繊細なところがあった。父親は医師。
久遠が「虚ろな人形」の候補を探して、父親が勤める病院を襲う。病院は意識不明者が出ても疑われにくいため候補になった。
勇希の父親は、自分の患者が突然意識不明になったため原因を突き止めようとする。周囲から治療が不十分だったと責められ深く悩む。
ある日、過労によって不注意が続き交通事故でなくなる。母親はそのせいで、自殺する。
家を飛び出した勇希は、久遠に出会い「虚ろな人形」にされてしまう。
能力:人間の恐怖を食べる。味は痛みに近い辛さ。心が弱い人間なら後ろ姿を目視しただけで、恐怖を食べられる。通常は、視線を合わせないといけない。亀が剣になる。
相棒:玄武っぽい悪霊。実際は黒い亀。バスケットボール位の大きさ。
セリフイメージ:
「辛いだけなら耐えられるのに、どうしてこんなに不味いのかな」
「お前らの考えなんて知らない。僕は父さんの無念を晴らすだけだ」
ヒロイン:
性別:女性
年齢:17才
身長:157cm
外見:ポニーテール
過去:両親が借金をして、瑠子を残し夜逃げする。親戚を頼ることも出来ずにいたところ、伏見家に助けられる。兄、健一郎と血の繋がりはない。義両親は既に他界している。
瑠子の魂を食べるために来た悪霊が原因。真相は最期に狛犬から健一郎達に伝えられる。
能力:第六感&感情を吸い取られても倒れない。たまに囮になる。主人公のおやつを務める。大食い。
相棒:狛犬。左近 普段は飼い犬のシロに化けている。終盤まで本性を現さない。瑠子(魂)を護ることが最優先。他の人間には興味がない。
セリフイメージ:
「お兄ちゃん、お腹空いたよー」
「好き嫌い言わないの。瑠子が頑張ってるんだから食べてね」
警察官→瑠子の兄〘妹、命〙:伏見健一郎
性別:男性
年齢:25才
身長:177cm
外見:短髪。スーツ。目つきが悪い。マッチョ。
能力:普通の人間。調査能力は高い。
セリフイメージ:
「とりあえず瑠子から離れろ」
「今日も瑠子は世界一可愛いな」
途中から味方:三条はるか
性別:女性
年齢:21才
身長:175cm
外見:ショートカット。スレンダー。脚線美。
能力:人間の怒りを食べる。たまに悲しみ。歯にしみるくらい酸っぱい味がする。いつもお香や香水などの匂いがするものを持っている。他者に自分が持っている匂いをつけると、その人間の怒りを食べることが出来る。植物を操る。たまに水も。
相棒:青龍に似た悪霊。似てるだけで正体は蛇。1m位で、いつもはるかに巻き付いてる。
セリフイメージ:「勇希、やっておしまい。私はここで観てるわ」
「健一郎、そんなこと言ってると瑠子に嫌われるんじゃない?」
敵1:
性別:女性
年齢:22才
身長:154cm
外見:明るい茶髪。ウェーブしたロングヘアー。女性らしい体型。服装はロリータ系(白)
能力:人間の楽しみの感情を食べる。えぐ味満載の苦味。常に飴とかチョコレートを食べている。相手の「味」を知ると感情を食べられる。だいたいキスをする。弱い人間は、持ち物の「味」でも大丈夫。身体能力強化系。
相棒:猫くらいの大きさの白虎。正体は猫。
セリフイメージ:
「あははは。かわいい。うちもそれ欲しい」
「うっざ。面倒くさい男はいらない」
敵2:高浜海人
性別:男性
年齢:19才
身長:180cm
外見:美形。髪は肩まで。ピアスをつけてる。
能力:吐き気がするほど甘い。だいたい胸焼けする。たまに胃薬を飲む。
心が弱い人間が発する音が聞こえる距離まで近づけば食べられる。強いやつは声を聞かないと無理。風を操る。遠距離攻撃してくる。
相棒:烏くらいの大きさの真っ赤な朱雀。正体は烏。
セリフイメージ:
「ねぇ、るこちゃん遊ぼうよ」
ボス:
本名→右近
性別:男性
年齢:247才 狛犬の年齢
身長:178cm
外見:黒髪。眼鏡。黒い服に白手袋。
能力:手で触れた人間の感情を全て奪う。奪われた人間は意識不明になり、目を覚まさない。塩味がする。
星森、三条、芦屋、高浜の四人は感情を奪われたので「虚ろな人形」になっている。
「虚ろな人形」を使って、人間の感情をなくすのが目的。四人と悪霊を道具だと思っている。本来ならば星守達に感情はいらないはずだった。
「虚ろな人形」とは悪霊が取り憑いても生きていける人間のことを指す。他にも、試した人間は亡くなった。感情を少し残すと、悪霊が取り憑けず、全て奪うと亡くなるため「人形」造りに苦労した。
星守達が、適合したのは久遠と同じく「人間の感情に対する強い恨み」があったため。
久遠雪慈は寿命で死んだあと、姿形を右近が使っている。
セリフイメージ:
「とよさんは、私といるのが一番幸せでしょう」
「あなたの魂ほど、美しいものはこの世に存在しない」
計画&過去:
時代は幕末。「とよ」という心優しい娘がいた。身分は平民。善意で人助けをしていたが、騙されて亡くなる。
久遠雪慈は、医者の家に生まれた三男。とよに想いを寄せていたが、守れず深く悲しむ。神社の狛犬(右近&左近)の右近が久遠に力を貸す。右近も、とよが好きだった。とよは狛犬が見えた。
とよを騙した人間は、怒りに囚われていた。とよが自分を見下したと勘違いし殺害する。
また、近所の住民は貧しく人生を悲観するものがいた為、とよは善意で助けていた。久遠達は、住民が悲観しなければとよが人助けを始めることもなかったと考えた。
さらに、とよの善行を目にしながら誰一人手伝わず自分達の愉しみを優先させていた。
久遠の父は、とよに関わるなと忠告さえした。
久遠と右近は、人間から感情を無くす計画を立てる。殺さなかったのは、とよに嫌われたくないから。亀、蛇、猫、烏を誘う。4体は始めのうち低級の悪霊で、勇希達に取り憑く時は強くなっている。人間の感情を食べたため。
明治、大正は力が弱かったが昭和〜事件を起こす。伏見健一郎が事件を追う役。久遠雪慈の戸籍調べ等。
久遠が現れた場所で、複数の人間が意識不明になり目を覚まさない事件が起きていた。
伏見瑠子は「とよ」の生まれ変わり。
物語構成
・全5章構成
プロローグ〜1章
冒頭 久遠が星森の父の病院に来る。世界観と因縁の部分。
10月〜
星森勇希、伏見瑠子の出会い。勇希が神社で倒れている。瑠子が作った料理に一切手を付けない。
三条はるかが来る。はるかは、久遠の計画を支持していた。「人間に感情があるから争いが起きる。感情は人間に必要ない」
三条はるかは父親から家庭内暴力を受けていた。そのため「怒り」を食べる能力を喜んでいた。「怒り」がなければ父親は穏やかな人間になった。しかし、全て「怒り」の感情を食べ尽くすと、父親は意識不明になった。
途中、伏見健一郎が帰宅。瑠子が襲われているのを見て「怒る」
三条はそれを食べる。食べ尽くす前に勇希は応戦して、はるかの「恐怖」を食べる。
2章
11月
舞台→ショッピングモール(人が多い場所)
兄・伏見健一郎の情報で事件を知る。調査のために遠出する。
芦屋英莉登場。戦闘スタイルは接近戦のパワー型。可愛いものが大好きで、瑠子に二人で逃げようと言う。久遠の事が嫌いで計画をぶち壊したい。
「自分らだけ楽しいとか、頭おかしいよ。人の気持ちを考えないヤツの道具になんかならない」
周囲の「楽しい」感情は英莉にとって不快でしかなかった。「可愛い彼女」でいないと不機嫌になる彼氏等を憎んでいた。
英莉は近くの人間を捕まえて、食べる。その為人が多い場所にいた。
健一郎が、善戦する。感情を食べるためには、接触が必要だと気づく。英莉は自分が知らないタイプの男がいることに気づき、動揺する。健一郎は英莉の露出が高い服装を見ても、興味を持たなかった。また、人と戦う(殴る)ことも楽しまなかった。勇希も同様のため、一般人の感情を食べ尽くしたあと補給出来なくなった。
勇希が英莉の「恐怖」を食べる。(パターン)
その後、英莉は意識不明になる。以後勇希は戦うのをためらう。
3章
高浜海人登場。「完璧になるためには、感情が不要」
海斗はただ機械のようになりたかった。両親から、医者になるよう期待されていた。成績等で一喜一憂することに疲れていた。他人からの嫉妬にも悩み、感情がなければ煩わしさから解放されると信じた。
音が聞こえれば良いので、遠距離攻撃をする。勇希は目視できず、苦戦する。
4章
2月14日
遊園地
久遠雪慈が高浜を犠牲にして瑠子を手に入れようとする。瑠子のことを「とよ」と呼ぶ。
瑠子は「瑠子は瑠子だよ。とよさんと私は違う」と言う。
それを聞いて久遠は瑠子の感情を消して「とよ」を復活させようとする。
勇希も今まで食べた「恐怖」や「愛」を奪われ、パワーダウンする。
5章
瑠子が捨て身になる。
自分が「恐怖」すれば、勇希がそれを食べると考える。
久遠の言う通りにすれば、自分が消えてしまう「恐怖」を覚えるはずなので、それを勇希に食べて欲しいと頼む。勇希自身は拒否。そこで、瑠子は自分の「愛」を渡す。
結果、勇希は動けるようになり、自分と久遠の「恐怖」を食べる。
勇希と久遠の最大の「恐怖」は大切な人を失うことだった。
海人が援護して、二人で久遠雪慈(右近)を倒す。
続き
2巻の引きとして左近が瑠子に「神の遣い」にならないかという。
瑠子が勇希に大量の感情を渡しても死なずに済んだのは、感情(魂)が変わっているから。
その魂は悪霊に狙われやすいので、神の加護があったほうが良いと言う。
亀、蛇、猫、烏が憑いたままの四人は人間の食事を摂れないままだった。その為、瑠子が愛を分ける。
意識不明になった人は瑠子が感情を分け与えることで目を覚ます。ただし、流石に瑠子も消耗する。
四人は人間に戻れるのか、瑠子は「神の遣い」になってしまうのか??が2巻。
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