クラスで5番目以下の残念少女が学園のアイドルになってしまった? 元当て馬、白石真弓の覚醒

愛田 猛

プロローグ

以下は真弓視点の「ぼっちキス」の要約です。

実際に何があったかは、


【後日談付き】ぼっちの俺に学校中の美女がキスを求めてくる件  もはやキスソムリエを名乗ってもいいですか?

https://kakuyomu.jp/works/16816452220933613251

をご覧ください。

もちろん、こちらだけでも楽しめるように書いていきます。





秀英高校2年B組の白石真弓には、好きな男の子がいる。クラスメートで、自分の後ろの席に座っている、三重野晴(みえの・はる)だ。


晴は、入試の時に、消しゴムを遠くに飛ばしてしまった真弓のために、自分の消しゴムを半分に割って渡してくれた。その自然な親切さに、彼女は一遍で参ってしまったのだ。


無事入学した真弓は、晴に振り向いてもらうため、イメージチェンジをした。いわゆる高校デビューだ。

おかっぱ瓶底メガネちょいぽちゃもっさり女子だった彼女は、ダイエットに励み、コンタクトに変え、ヘアスタイルにも気を遣い、メイクもするようになった。

そして何とか、中の上、あるいは上の下、別の言い方をすればBプラスまたはAマイナスくらいの外見を手に入れた。


二年になり、真弓は晴と同じB組になった。

ところが、B組には四大美女(あるいは三大美女プラス妹)と呼ばれる綺麗どころがそろっていた。アイドル級美少女の可愛い高部希望(たかべ のぞみ)、黒髪ロングの巨乳、理知的な和風美人、生徒会副会長の高橋香苗、そしてインターハイ出場、元気な陸上部員、スポーツ美少女の倉沢珠江だ。それに、妹キャラが売りの、あざと可愛い原中理恵もいる。


頑張っても5位以下でしかないというこの現実。

真弓は、頑張って晴に絡もうとするが、素直になれず、つっかかるため、晴からはウザがられている。


そんなある時、晴に突然変化が起きた。いきなり雰囲気が代わり、三大美女とランチを食べるようになった。そして、イルカのバッジをしている彼は、イルカの加護で、人の願いをかなえる力がある、と噂されるようになった。そのためには、彼にキスする必要があるというのだ。


学園のたくさんの女子が彼とキスをして願いをかなえたらしい。

でも、真弓がキスを迫っても彼は受け入れてくれない。 自分にかかわるものはできない、というのだ。


彼は、陰でいろいろと動いて、学内の問題を解決する、頼れる存在となっているようだ。


真弓は、最後の願いを告げた。

自分には好きだけど忘れたい人がいる。忘れさせてほしい、と。


ついに、真弓は晴とキスすることができた…彼への未練を断ち切るために。




そして、晴が裏方として奔走してきた、学園祭が始まった…。








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