②幼馴染の騎士様はわたくしにゾッコンです!
白霧 雪。
プロット
《世界観》
世界観は明治な雰囲気の日本に近い。
四千年前に倒された魔王が復活した世界。海に囲まれた黄金があるといわれる島国・ヒタカミノ国(日本の異名)がストーリーの舞台。
〇ヒタカミノ国
電子機器などよりも異能により文化が発達している。異国から伝わった魔法、かつて古より国に伝わる陰陽術が存在する。魔王の残穢に侵された動物や植物が魔物化しており、それを退治・調伏することができるチカラを持った人間がいる。
〔本編より前のストーリーの流れ〕
才能に溢れる子供たちを育成する魔法学園より、復活を果たした魔王を倒すメンバーが選ばれ、白雪の幼馴染・イヴァンが魔法騎士の枠で選出され、勇者、聖女、魔法使い、術師のパーティーで魔王討伐へと旅に出る。
魔王討伐を果たした勇者一行が、四年ぶりに戻ってくるところから本編が始まる。
《主要キャラ》
◆
十七歳。腰までまっすぐに伸びた射干玉の髪。月色に輝く瞳。傷一つない真っ白な柔肌。月下に咲く華の美人。わたくし・あなた。式神術が得意。
幼馴染のイヴァンとは生まれた日から、イヴァンが魔王討伐メンバーに選出されるまでずっと一緒だった。これからも一緒であると疑ってすらいなかった。
「わたくしは天御門白雪。大神様の第一神使である天御門家を継ぐ者よ」
「イヴァン……わたくしは、貴方のことをひと時も忘れなかったわ」
「許さない、許さないわ、わたくしからイヴァンを奪おうだなんて!」
〇天御門家はいにしえより古くから血脈を綴る陰陽師の一族。王族からの覚えも良く、大神の第一神使として国守の役目に就いている。
〇大神様とはヒタカミノ国の主神。八百万の神々の長。人々に姿を見せることなく、十二神使を通して声を伝える。
◆イヴァン・ミハイロフ
十七歳。柔らかな白銀髪に、豊かな緑の瞳。使い魔が真っ白な獅子のため、『月獅子の貴公子』と呼ばれている。俺・君。学園では魔法剣士を専攻している。
イヴァンの祖先は異国から流れてきた民であり、かつての天御門家当主の好意で保護をしてもらっていた。その時から、ミハイロフ家と天御門家は交友関係にある。
幼馴染の白雪はイヴァンにとって唯一のお姫様。俺のために生まれてきた美しい姫君であり、俺が一生守り、慈しみ、愛していくのだと信じて疑わなかった。
「俺はイヴァン・ミハイロフだ。ヴァーチャ、と呼んでいいのは白雪だけだ」
「白雪、この真っ白な花、君のために咲いたようじゃないか?」
「俺のすべては白雪だ。俺が傅くのも、守るのも、盾になるのも、剣を掲げるのも、全部白雪のため」
《物語構成》
◆序章
白雪とイヴァンの幼少期。「結婚しようね」約束をする。
章末で「わたくしたちを別つ日が来るなんて、思いもしなかった」
◆第一章
魔王を打ち倒した勇者パーティーの凱旋。イヴァンは勇者パーティーの魔法剣士に選ばれていた。
夜会に出席をする白雪は、勇者たちと談笑するイヴァンへと声をかける。
再開。イヴァンからの衝動的な口づけ。勇者パーティーの聖女様が嫉妬。聖女様は顔の良い者が好き。
◆第二章 魔法学園編入~学園生活
①魔法学園に編入する勇者たち。
年齢ごとに学年へ振り分けられて、イヴァンは白雪と同学年。クラスは隣。
学園での白雪は高嶺の華。親しい友人は少なからずいるものの、基本的には一人行動。そこにイヴァンが常に隣にいるようになる。もちろん学園中で噂される。夜会での口づけエピソードも広まる。
②魔王を討伐したひとりなのに、まるで召使のように白雪に付き従うイヴァンに、聖女様が勇者たちを引き連れて「やめなさいよ! 困っているじゃない!」と物言いにくるが、イヴァンが白雪を庇い、「俺たちに関わらないでくれ」と拒否する。
③イヴァンにとって、唯一無二なのは白雪だけ。魔王討伐を成し遂げたなら、国で一番と言っても過言じゃない名家の白雪と結ばれることができると考えたから。魔王討伐を果たしたなら、王から一台かぎりの爵位が授けられることになっていた。特別位としてイヴァンには「騎士男爵」が授けられている。
◆第三章 デート~誘拐未遂事件~学園襲撃
①辺境で良くない噂が広まっている。「魔王が討伐されたせいで、残穢に侵された魔物が統制を失い、暴れまわっている」「その被害にかこつけて、人攫いが起こっている」
イヴァンと街へデートに。その際、魔物が街を襲ってくる。白雪がケガをしたらいけない、と魔物の討伐を行うイヴァンだが、影から白雪へと人攫いが迫っていた。白雪は見目麗しく、物珍しい瞳の色から「あの天御門家のご令嬢」だと分かる者が見たらすぐにわかる。もちろん、簡単に攫われるほど馬鹿じゃないので式神で撃退。人攫いを詰問すると、「ねらい目」があるのだと判明。
チカラある子供をさらい、異国へと売り飛ばすことが目的。嫌な予感を抱きつつも、学園へ帰る。
②魔物の集団が学園へと押し寄せる。魔物だけでなく、残穢・瘴気によって呼び起こされた古くからのアヤカシなどもチカラに誘われてやってくる。教師や最上級生、優秀生徒を筆頭に戦う。勇者一行も表に出てくるかと思いきや、戦前にいるのはイヴァンと中距離の魔法使い、サポーターの術師のみ。勇者と聖女は、ほとんど家名だけで選ばれた(選ばせた)愚者だった。
③本当の聖女に選ばれるはずだったのが白雪と判明する。本当の勇者は白雪とクラスメイトの異国からの民である無名の少女。目立たない子、という印象だったが、それは目隠しの魔法を自分にかけていたから。アーサー王の血を継いでる。
④式神【十二天将】を招来して、魔物たちの討伐に勤しむ。魔物を倒し、アヤカシを調伏し、最後の相手は人間。勇者一行、名のある名家の子息令嬢が、疲れ果てているところに襲撃。抵抗するイヴァンの胸を剣が貫き、激昂する白雪。力があふれて、闇落ち。溢れた神気により敵対者たちは気を失ってしまう。
⑤神のチカラを使って、イヴァンを腕に抱いて常世へと堕ちる。自分の命と、イヴァンの命をつなげてしまう禁術を行う。現世へと戻った白雪は月色の瞳は柘榴色へと。射干玉の髪は死を思わせる白銀に。闇落ちしたら使えないはずの術が使えるのは、白雪が正しく聖女であり、神の愛娘であるから。
⑥白雪の扱いにこまった天御門家に、息子の命を救われた恩がある、とイヴァンの婚約者になってほしいと願う。
◆終章
①日常パート
相変わらず高嶺の華である白雪だが、闇落ち前であればまだ会話をしてくれた。それがイヴァンと少しでも離れると情緒が崩れてしまい、それに対してイヴァンが愛し気に白雪を宥めるのがテンプレートになる。
②約束
大神様が祀られている社へふたりで深夜に向かう。ひっそりと、しっとりと、ふたりだけの結婚の言葉を口にする。実際にはまだ婚約状態。「もう二度と離れない」と約束をする。
◆1章あたり3~4万文字を目安に全体で11万文字前後予定。
1巻は離別からの再開、離れていた間を埋めるように時間を共にするふたり、溺愛、歪んだ感情、共依存がテーマ。
お互いがお互いのライフライン。
◆2巻では『本物の勇者』であるクラスメイトと、『本物の聖女』だった白雪の任命式が主軸のストーリー。天御門家を深堀。大神とは? とその存在を疑問視する宗教団体との対立。
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