④オーガズッ!~最弱の少女と制御不能な俺~
鴨山兄助
プロット
◆参考作品
「仮面ライダーW」「シティーハンター」
◆世界観
凶悪な鬼へと変化する能力を持った人間、通称「
鬼人が観測されるようになって数十年、現代の日本では鬼人による犯罪等が社会問題と化していた。
鬼人達は同胞による犯罪等を取り締まるべく法度を作り、それを守護する為の組織「
法度を破った鬼人は後を絶たないが、今日も始末屋の鬼が退治する。
だがその一方で、鬼人になるか否かは誰にも分からない。
故にこの日本では、鬼人に対する差別等も珍しくはないのだ。
◆用語
【鬼人】
凶暴な鬼に変化する能力を持った人間の総称。
その凶悪さによって下から第八級、上は第一級まである。
鬼人としての能力がいつ目覚めるかは、誰にもわからない。
生まれつきの者もいれば、後天的な者もいる。
変化後はそれぞれ固有の名称がある。
【法度】
鬼人が作ったルール。内容は多岐に渡り、その罰しかたも様々だ。
しかし基本的には重罪を犯した者には問答無用の死を与えるルールでもある。
志紀組が動くのは、重罪を犯した鬼人相手の場合が多い。
【始末屋】
法度を破った鬼人を文字通り始末する組織。
鬼人によって運営されている。
裏では日本政府とつながっているが、表向きは指定暴力団でもある。
【
始末屋の総本山。日本最高峰の鬼人が集まっている。
組長は志紀牙月。
自治区にある本部に所属するのは、高い戦闘能力を持つ鬼人が多い。
【
志紀組が支配している鬼人の自治区。
志紀組本部の所在地でもある。東京のすぐ近くにある。
海に面しているので、物流に困難はない。
だが鬼人が支配している土地なので、普通の人間はあまり近寄ってこない。
◆主要キャラクター
●
性別:男
年齢:17歳
身長:170cm
外見:癖のある黒髪。目つきが悪い。普段は学ランを着ている。
鬼化した時の名前:
概要:主人公。志紀組に所属する始末屋だが、訳あって全身を変化させる事ができない。
全身を変化させると第一級の鬼になれるが、制御できなくなる。ただし三月の能力を受ければ、三月に身体の操作権が移る。
バディである三月とは海陽第一自治区にあるマンション、その一室で強制的に同居させられている。これは牙月の命令のせい。
基本的に口は悪いが、依頼人は何が何でも見捨てない信条を持つ。
また、鬼と人の狭間に揺れる者は特に見捨てられない性分。
学ランは三月によって着せられているだけであり、秋本人の趣味ではない。
※セリフサンプル
「鬼火の手本、見せてやるぜ!」
「紅秋。志紀組所属の始末屋だ」
「縁なんてもんは案外どこかに落ちてるもんだ」
「アンタはツバメを捨てたかもしれない。だけどな、ツバメはもう俺らが拾ったんだ。これが明日の縁だ」
「覚悟しろよ、ここから先はバーサーカーになるからな」
「変化、襲鬼!」
●
性別:女
年齢:17歳
身長:147cm
外見:腰まである黒のロングヘアー。たれ目。普段は着物を着ている。胸は絶壁。
鬼化した時の名前:
概要:メインヒロイン。志紀組に所属する始末屋にして、志紀組の組長の孫娘。
最強の鬼を祖父に持つが、三月自身は第八級の中でも最弱の鬼と言われている。
鬼化した時の能力は「思考介入」。この能力を駆使して、暴走している秋を自由に操作する。
普段は海陽第一自治区で秋と同居している。名目は常識を覚えるため。
機嫌が悪くなると拳銃やドスを手にする癖がある。
基本的にはニコニコしているが、割と現実的な一面もある。だが最後には秋に影響されて、依頼人のために無茶をすること多数。
生まれつき鬼人だったため、普通の人間の生活や文化に疎い。
関西弁っぽい方言で喋る。学ラン萌え。
※セリフサンプル
「秋? ウチはすみに追いやるだけでええ言うたよな?」
「志紀三月。秋の飼い主やったり、組長の孫やったりします」
「秋? お弾きされたいんか?」
「ツバメはんはええ子やわぁ。お姉さんはナデナデしたる」
「あの下種さん。いったい誰に喧嘩売ったのか……命でわからせる必要があるみたいやな」
「秋……本気出してええで」
「操作はウチに任せとき」
●
性別:女
年齢:15歳
身長:151cm
外見:栗色のボブカット。綺麗な青目。年相応のおしゃれファッション。胸は大きい。
鬼化した時の名前:
概要:ヒロインであり今回の依頼人。序盤は
大企業「春鳥グループ」の創始者一家のご令嬢。
ある日から突然、鬼人の集団に命を狙われるようになり、海陽第一自治区に来た。
普段はSNSで話題のインフルエンサーをしている。
実は最近鬼人ととして目覚めた。家族との仲はあまり良くない。
※セリフサンプル
「は……灰原、ツバメです」
「この学校、流石にいい加減すぎませんか?」
「なんだか、こうして羽を伸ばせるのがすごく楽しいです」
「はい。私の本名は春鳥ツバメ……春鳥グループの娘です」
「父は、私に関心なんて向けてくれたことが無かった。母は小さい頃に家を出ていきました」
「こう見えて私、ネットじゃ有名なんですよ」
「生きていても……地獄しかないじゃないですか」
「明日の、縁」
●
性別:女
年齢:16歳
身長:149cm
外見:肩まである金髪で少しウェーブがかかっている。八重歯。普段はゴスロリ服。胸は普通くらい。
鬼化した時の名前:
概要:志紀組所属の始末屋の一人で、主人公達のよき協力者。
戦闘能力は低いが、変身する能力を駆使して情報収集をしている。
よく秋をからかって遊んでいる。
※セリフサンプル
「にゃぁぁぁぁぁぁ! 秋君が両手に花状態だー!」
「おっ、秋君! 三月お嬢とは進んだのかい?」
「調べものなら佳奈ちゃんにお任せあれー!」
「うーん調べてきたけど……春鳥グループ、なかなか黒そうなところだったよ~」
「ツバメっちも馴染んできたねぇ」
●志紀
性別:男
年齢:75歳
身長:220cm
外見:長い白髪。筋肉隆々の身体。普段は着物を着ている。
鬼化した時の名前:
概要;始末屋の総本山、志紀組の組長。三月の祖父でもある。
両親を亡くした三月を幼少の頃から育てていたが、始末屋の鬼人に囲んで育てたせいで、三月は常識知らずになってしまった。
現在は最強のバディという事もあって、秋と三月に同居するよう命令している。
志紀組の組長なだけあって、戦闘能力は極めて高い。
変化後の戦鬼は第一級の鬼である。
また、初変化時に暴走していた秋を無力化したのも、牙月である。
●春鳥
性別:男
年齢:40歳
身長:180cm
外見:髪は栗色のオールバック。上等なスーツを着ている。
概要;大企業「春鳥グループ」のトップ。ツバメの父親。普通の人間。
表向きは好印象の実業家だが、鬼人に対する強い差別意識を持っている。
ツバメの命を狙っている黒幕。自身のキャリアに傷をつけないためという理由で、鬼人の殺し屋を雇った。鬼人の殺し屋を雇った理由は、鬼人が鬼人を殺しても罪悪感が無いから。
家族に対する関心が薄い。ツバメの事も後継者として使える人形くらいに思っている。
◆物語構成
序章と終章も合わせて、全七章構成(文庫一巻)。
●序章:闇夜は鬼の
鬼が紛れる日本の夜。
月夜の下で、秋と三月は法度違反の鬼人と戦っていた。
無事勝利し一件落着させる二人。
そんな二人の元に、志紀組から次なる依頼の電話がかかって来た。
「はぁ? 護衛の依頼だぁ?」
秋は訝しげにそう答えた。
●第一章:海陽第一自治区の日常
鬼人が支配する土地、海陽第一自治区。そこに一人の少女が訪れた。
少女は志紀組の本部を探して街を彷徨うも、迷子になってしまう。
果ては怪しい路地に迷い込み、柄の悪い鬼人に絡まれてしまった。
ピンチになる少女の元に、一人の少年が現れる。
「おいテメェら。素人さんに絡んでんじゃねーぞ!」
少年は柄の悪い鬼人達を一瞬にして殴り倒してしまった。
後から着物を着た少女が現れて、少年を𠮟りつける。
「あの、あなた達は?」
「ウチら志紀組のもんどす」
「要するにアンタの護衛をする鬼人だ」
少年は紅秋、着物の少女は志紀三月と名乗った。
少女も名を聞かれたので「灰原ツバメ」と名乗る。
場所を移動して志紀組の本部棟に行く。
志紀組の様子を描きながら、始末屋について秋と三月が説明する。
本部棟のカフェテリアでツバメから依頼内容を聞く。
一週間前から鬼人につけられていると言うツバメ。攻撃も受けたと言う。
これはただ事ではないと判断した三月によって、依頼を受けることになった。
だが問題はツバメをどこに住まわせるかだ。すると組長である牙月が登場し、秋と三月に命令する。
「お前たちの住まいに泊めればよい」
こうしてツバメは秋と三月のマンションに泊まる事となった。
●第二章:秋と三月はバディである+1
海陽第一自治区にある高層マンション。そこに秋と三月は住んでいる。
空いている部屋があるのでツバメはそこで寝てもらう。
「あの、お二人はなんで同棲しているんですか?」
ツバメの疑問に秋は「三月に常識を叩き込むためだ。あと組長の命令でもある」と答えた。
ここで三月のトンデモ家事スキルが発揮されるトラブル。
翌朝、部屋の後始末をしていた秋はボロボロであった。
もう少し寝たいと言う秋を置いて、三月はツバメを連れて学校へ向かう。
海陽学園は細かい事を気にしなさすぎる、自由な学校である。
ツバメの短期受講もすぐに許可された。
鬼人達の学校生活。佳奈の登場。鬼人の階級について。
休み時間、最弱の鬼である三月は意地悪な生徒に絡まれる。が、丁度登校してきた秋によって〆られてしまう。
昼休み、三人で昼食。ツバメは秋と三月の関係が気になってしまう。
秋曰く「ただのバディ」三月は不敵に笑うだけ。
校庭で鬼人が喧嘩を始めた。うるさいので秋が喧嘩を止めに行く。
だが喧嘩をしていた生徒はうっかり秋に「三月の金魚の糞」といってしまう。
それが秋の逆鱗に触れた。
腕だけを変化させた秋が、喧嘩していた鬼人二人を圧倒する。
それを見てツバメは、何故秋は全身を変化させないのか疑問に思うのであった。
●第三章:敵襲!
ツバメが海陽第一自治区に来て一週間。今のところ不穏な気配はない。
ここで秋はツバメの本名が「春鳥ツバメ」である事を知る。そして三月にも伝えた。
春鳥グループのご令嬢であるツバメは、その家庭環境を話す。
家族との仲はあまり良くないツバメ。秋と三月は、自分たちの家庭環境についても語った。
三月は両親が早くに死亡して祖父に育てられた。秋は訳あって両親に捨てられ、志紀組に拾われた。
皆なにかを抱えている、辛くなったら吐き出せばいい。秋はツバメにそう言った。
翌日、秋は三月と別行動をしていた。
佳奈に会う秋。そこで秋は佳奈に調べさせていた「春鳥グループ」の事情を知る。
恐らくツバメの命を狙っているのは彼女の父親、春鳥幸雄である。
地下の鬼人を雇った形跡も見つかった。
秋はその事実をツバメにどう打ち明けようか悩むのであった。
◆
その頃、三月とツバメは下校中であった。
二人の後を追う男たちが数人。三月は能力でその敵意を感じ取っていた。
瞬間、男の内一人がツバメに向けて銃を撃ってきた。
男の思考を読んでいた三月によって、間一髪回避に成功するツバメ。
三月はツバメを連れて街の中を逃げ回るのだった。
しかし相手の数が多い。三月はツバメを安全な場所に隠し、鬼へと変化した。
思鬼へと変化した三月は拳銃とドスを手に取る。思考介入能力を駆使して、男たちの思考を乱す。その隙に三月は拳銃とドスで男たちを無力化した。
だが一人、鬼人が紛れていた。
鬼人は変化して三月に襲い掛かる。戦闘能力が低い三月はすぐにピンチに陥ってしまった。
だが間一髪のところで、秋が助けに来た。ツバメがスマホで呼んだのだ。
秋は腕を変化させて鬼人と戦い、勝利する。
無力化した鬼人に三月は思考介入をして、誰に雇われたのかを吐かせた。
鬼人や男たちは揃って「春鳥グループのトップに依頼された。鬼人の娘を殺せって」と答えた。
それを聞いたツバメは、酷いショックを受けるのだった。
●第四章:鬼と人の狭間で
襲撃してきた男たちは志紀組に引き渡した。
そして三人はマンションに戻ってきたが、思い沈黙が続く。
ツバメが鬼人だという事は本当であった。ツバメは秋と三月の前で隼鬼に変化してみせた。ごく最近に鬼に目覚めたらしい。
そしてツバメは自分の父親が命を狙ってきたという事実を、上手く受け入れられないでいた。
そんなツバメに対して秋は「残酷だけど、珍しい話でもない」と発言する。
鬼人に対して差別意識を持つ人間は少なくないという背景を語る。
それでもツバメは事実を否定しようとするが、心のどこかで「あの父なら」と思ってしまい、涙を流す。
秋と三月は人間の難しさを痛感した。
その日の夜。絶望の底に落ちたツバメは、マンションから身投げをしようとするが……秋に止められてしまう。
「やめとけ。身投げなんかじゃ鬼人は死ねない」
生きるのが地獄だと吐露するツバメに、秋は「そうだろうな。鬼人なんてみんなそうだ」と答える。
ツバメは秋に「生きるのが辛くないんですか?」と聞く。
秋は「辛い。何度も死にたいと思った」と前置きした上で、自分が志紀組に入った経緯を語った。
以前は普通の中学生をしていた秋。しかしある日幼馴染の女の子がクラスメイトから酷いいじめを受けている事を知る。
秋はいじめっ子と喧嘩をするが多勢に無勢、返り討ちにあってしまう。
目の前で幼馴染が傷つけられそうになった瞬間、秋の中で鬼が目覚めた。
そこから先の記憶はない。次に目が覚めた時には、全てが終わっていた。
暴走した秋はいじめっ子諸共、住んでいた街を半壊。多くの被害をもたらした後、志紀組に保護された。
両親は面会に来なかった。紙一枚で絶縁を言い渡された。
力づくで脱走し街に戻った秋は幼馴染に会いに行ったが、怯えられて終わった。
それから秋は酷くやさぐれた生活を送る事になる。
見かねた牙月に鍛えなおされたおかげで、今は始末屋をしている。
その後三月とバディを組むまでに色々あったが、それは別のお話。
「縁なんてもんは案外どこかに落ちてるもんだ」
だから今を絶望するくらいなら、明日の縁を探す方がいい。
秋はツバメにそう言って、部屋に戻るのであった。
翌朝、ツバメはなんとか前をみようと振舞っていた。
三月は秋に「なにしはったん?」と追及するが、秋ははぐらかす。
それはともかく。問題はあの襲撃者だ。
秋と三月はあれで終わったとは到底思っていない。
二人はもうしばらくツバメを護衛するのだった。
◆
一方その頃、春鳥幸雄は苛立っていた。
雇われた殺し屋「
娘が消えればそれでいい幸雄は、それを承認するのだった。
●第五章:最強の鬼
海陽学園での平穏な日常。ツバメもすっかり馴染んできた。
だが突然、学園に無数の式神が襲撃してきた。
殺し屋達が放った式神兵器である。式神兵器は鬼人に対して強力な殺傷能力を持っている。
学園内はパニックになった。
階級の高い鬼人が中心となって生徒を避難させるが、その隙に殺し屋はツバメを誘拐した。
秋が鬼火で式神兵器を燃やし尽くした時には、遅かった。ツバメの姿は無かった。
自分を責める秋。だがそれ以上に、三月が静かに怒りに燃えていた。
「あの下種さん。いったい誰に喧嘩売ったのか……命でわからせる必要があるみたいやな」
◆
海陽第一自治区の港に並ぶ倉庫。その中にツバメは捕らえられていた。
だが殺し屋はすぐに殺そうとしない。
血縁者からの最後の情けとして、幸雄がとどめを刺すと言い出したのだ。
対鬼人用の弾丸を込めた拳銃を手に現れる幸雄。
ツバメは幸雄と口論するが、幸雄の考えは変わらなかった。
引き金が引かれ、弾丸が出ると思われた次の瞬間、倉庫の扉が破壊された。
そこには少し怪我をした秋と、少し息切れしている三月がいた。
どうやって此処に来たのかわからず、困惑する殺し屋と幸雄。
三月の鬼の能力を全力で使い、ツバメの場所を割り出したのだ。
移動は足を変化させた秋による猛ダッシュ。
幸雄は汚らしい鬼の打算と馬鹿にするが、秋が否定する。
「アンタはツバメを捨てたかもしれない。だけどな、ツバメはもう俺らが拾ったんだ。これが明日の縁だ」
秋が叫ぶ。その言葉を聞いた幸雄は苛立ち、殺し屋に秋と三月を殺させようとする。
だが並みの人間では武装していても秋には勝てない。
その隙に三月は鬼に変化して幸雄の思考に介入。ツバメから注意をそらし、ツバメを救出した。
そして秋は雑魚を一気に蹴散らす。
怯える雑魚殺し屋。だが怯えていない殺し屋もいる。
怯えていない殺し屋はその場で
蛇鬼の高い戦闘力に押される秋。このままでは不味い。
「おい三月! 操作頼めるか!?」
「もちろん。いつでもええで」
三月の許可を得た秋は、遂に全身を変化させた。
「変化、襲鬼!」
三メートルはある巨体の鬼に変化した秋は暴走しそうになる。
だがすぐに三月が思考介入したおかげで、身体の操作権を渡すことができた。
三月が操作する秋と蛇鬼の戦いが始まる。
蛇鬼は舐めてかかるが、襲鬼は第一級の鬼。第三級は敵ですらない。
襲鬼の圧倒的な力の前に、蛇鬼は敗北した。
これで倉庫に居る殺し屋は全員倒した。秋も三月の操作で変化を解く。
幸雄は恐怖に震えて倉庫から逃げようとするが、秋に先回りされた。
「おい……歯ァ食いしばれ!」
ツバメを苦しめた幸雄に、秋は渾身の顔面パンチを叩き込んだ。
●終章:此処は鬼の街
あの後、殺し屋と春鳥幸雄は志紀組に引き渡された。
殺し屋は法度違反なので、これから罰を受けるだろう。
春鳥幸雄は組長である牙月から圧力や脅迫など諸々受けたうえで解放された。
これでもうツバメに手は出してこないだろう。
そして当のツバメはと言うと、彼女は実家と縁を切り志紀組に入って来たのだ。
始末屋として明日の縁を見つけたいらしい。
それには納得した秋。だが一つ納得がいかないのは……何故かツバメはマンションの隣の部屋に引っ越してきたのだ。
秋との距離を縮めようとするツバメに、腹を立ててドスを抜く三月。
事件が一件落着したのはいいが、秋の平穏は消えゆくばかりであった。
●二巻目以降の構想
地下の鬼人組織「無貌衆」との闘い。
新たな志紀組の仲間や、他の始末屋組織の登場等。
最終的には「何故、鬼人は生まれたのか」という謎に迫っていきます。
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