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Take_Mikuru

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〇地下アイドル劇場、入口・中・夜


握手会が行われている。

ふりふりの衣装を着た朱里(17))がポツンと一人立っている。

右横にはスーツ姿の田中(45)が立っている。

左横にはガッシリとした警備員が立っている。

時折数人の人が彼らの前を通り過ぎていく。その度に朱里は笑顔で手を振るが見向きもされない。


手を振り終え、少し顔を強張らせながら俯く朱里。

通り過ぎて行った人を見てから朱里を見る田中。


〇田中目線


両手をギュッと握りながら微かに深呼吸をする朱里。


〇地下アイドル劇場、入口・中・夜


苦しい様子で朱里を見つめる田中。


誰も朱里の前を通らなくなる。


〇ホテル・中・夜


白い明かりがついた部屋。

部屋の中央、2つあるベッドの前で向き合う制服姿の朱里、ローブ姿の田中。


朱里の腕を優しく撫でおろす田中。

俯き、怖気づいている朱里。

目をまん丸にして朱里の様子を伺う田中。

目に涙が溜まり、今にも泣き出しそうな朱里。

「あっ」と口を開き、優しく抱きしめる田中。頭を軽くポンポンしてあげる。

目を瞑った拍子に一滴の涙が零れる朱里。

より強く抱きしめる田中。

肩を揺らしながら泣き始める朱里。微かに泣き声が聞こえてくる。

それに気づき、悲しそうに歯を食いしばりながら朱里の頭をギュッと抑える田中。

田中「朱里、、、」


激しく肩を揺らしながら泣く朱里。田中の背中に手を回し、強く抱き寄せる。


朱里「お父さん、、、」


目を閉じ、朱里の首に鼻を埋める田中。


× × ×


ベッドの上。裸で仰向けの朱里。その朱里の上で激しく腰を動かしている裸の田中。

田中の激しい息遣いが聞こえる。

微かに朱里の息遣いも聞こえてくる。

朱里を見つめ、頭をギュッと掴む田中。


田中「あともう少しだからな、朱里」


田中を涙ながらに見つめる朱里。


朱里「(頷きながら)うん」


朱里に頷き、目線を外す田中。これまで以上に激しく腰を動かす。唸り声を上げる田中。

天井を見ながら急激に息遣いが荒くなる朱里。


田中「(唸りながら)あかり!!!」

朱里「お父さん!」


田中の首に両手を回し、濃厚なキスをする朱里。

キスをしながら激しく唸る田中。


田中「っくぅー!っくぅーー!」


腰を大きく突き上げる田中。腰の位置が戻ると同時に朱里から唇が離れる。激しく息を荒げる田中。

田中の首に両手を回したまま、激しく息を荒げる朱里。


息を整えると、朱里を見る田中。目にかかっている髪の毛を上げてあげる。

照れた様子で笑う朱里。

それを見て微笑んだと思ったら、いきなり朱里の首を絞める田中。

苦しそうに田中の手を掴む朱里。


朱里「お父さん、」


朱里を血走った目で睨みつける田中。

苦しそうに田中を見つめる朱里。

首を絞める力を強める田中。

と、朱里のはだけた制服から彼女の胸が目に入る。

唾を飲みこみ、もう片方の手ですぐさま胸を揉み始める田中。そのまま乳首に強く吸い付く。

苦しそうな朱里の表情に少しだけ快楽が混じる。

乳首を舌で激しく弾き、時折顔を胸に埋める田中。どんどん息を荒げていく。

目に涙を溜めながら天井を見上げ、苦痛と快楽に悶える朱里。


〇ホテル・外・夜


窓から部屋の中の様子が見える。

それは中年男性が少女の体を思うがままに貪っている様子以外の何ものでもない。


ホテルのその他の窓からは綺麗に整ったベッドだけが見える。

数多くあるそれらの窓の中で朱里が田中に犯され続けている。


静かな夜空の下で、静かなビル街のど真ん中で、そのホテルはひっそりと立っている。




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